仕事

「YouTuberになりたい」と退職代行を依頼する若者。お盆明けに殺到…

「退職代行でサクッと辞めたい」

 夏休みでそれまで積もった不満が爆発した津田さん。辞職の意思は決めたものの、現実に超えなくてはならないハードルがあった。会社とのやりとりだ。 「ウチの会社、そうそう簡単には辞めさせてくれない体質なんです。つい数ヶ月前にも先輩が退職したいと言った途端、社長は『ふざけんな!』と皆の前で罵倒しちゃって。その先輩、いまだに辞めさせてもらってないので……正面から言っても無理だと思ってました」  そこで知ったのが、退職代行の存在だった。第三者を挟まない限り、衝突は避けられないと考えての苦肉の策だった。 「社長や同僚とぶつかるのは目に見えてます。長々と引き止められるのも正直、ダルい。そんな嫌な思いするんだったら、3万円払って弁護士にまるっとお願いしちゃったほうがよっぽどコスパがいい。手続きは連休明けにしてもらう段取りですが、おかげで気持ちがかなり軽くなりました」  企業の経営陣の中には「なにを甘えたことを」「若者の一時の心の迷い」「責任感が足りない」という感想を抱く向きもいるだろう。  だが、これも過酷な労働環境に見切りをつけた若者の赤裸々な本音。優秀な人材確保のためには、企業側にも労働環境の改善が求められるのだ。 【フォーゲル綜合法律事務所】 嵩原安三郎氏 ’70年沖縄県生まれ。京都大学卒業後、’99年に弁護士登録。情報商材や副業詐欺など悪徳商法案件を数多く手がけるスペシャリスト 取材・文/アケミン
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