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新感覚!【重力アクション】ゲーム誕生の秘密

ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【 トップクリエイターの仕事場】 ⇒【前編】「ゲーム会社は想像以上に楽しい」 (https://nikkan-spa.jp/157276) ◆【後編】 「重力」 外山圭一郎氏 2月9日に発売された新作『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』は、僕が学生の頃に体験した衝撃がゲームの核にあります。あるとき、雑誌をペラペラめくっていると、一枚のイラストが目に飛び込んできました。見たことがない鮮やかな色使い、解放感と浮遊感。僕はすっかり、フランスのマンガ家メビウスに夢中になってしまった。ゲーム会社に入ってからも、このとき受けた刺激をもとに作品を作ってみたい、ずっとそう思っていました。ただ、僕がディレクションをしたホラータイトルがヒットして、しばしホラー人生を走っていたので、なかなか機会がなかった。今回、気分的な節目を迎え、ようやくやりたかった作風に挑戦することができました。  重力アクションというシステムも、僕の体験がもとになっています。昔、会社が青山にあったとき、ビルが程よい距離に3つ点在していて、その間を移動するのが面倒くさかったんです(笑)。下り坂だったら楽なのになぁ、なんて思いながら歩いているうちに、「いっそ垂直になれば落ちて向こうのビルにすぐ着くじゃないか。でも激突して死んじゃうな。じゃあ、一回途中でベクトルを逆にして……」と妄想しだして。そのアイデアが、PS Vitaのモーションセンサーと結びついて重力を操作して街を駆け巡るシステムになりました。  ゲーム制作で自分に課しているのは、今だからウケるという表現でないものを出す、ということ。  流行を追って、10年後、20年後に普遍性を失ってしまうようなものは作らないでおこうと。自分が体験した刺激を咀嚼して、いつでも誰にでも伝わる形で残したい。そんな思いで作っています。 ようやく、やりたい作風に挑戦できました 【外山圭一郎氏】(SCE) ゲームディレクター。かつてはKONAMI所属で、『サイレントヒル』をヒットさせる。SCE入社後、『SIREN』を出すなど、ヒットメーカーとなる
GRAVITY DAZE

新感覚の重力アクション『GRAVITY DAZE』はただいま発売中

(C)2012 Sony Computer Entertainment Inc.
GRAVITY DAZE 重力的眩暈

未体験の“重力軌道アクション”

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