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あの作品も実写化されていた!「トンデモ実写版」の世界

 何でも実写化される昨今だが、過去にも意外な作品が実写化されている。かの有名な『鉄腕アトム』も、実はアニメ化以前の’59年に実写ドラマ化されていた。小太りの少年が演じるアトムは、正直トホホ。山下智久主演での映画化が発表された『あしたのジョー』も’70年に石橋正次主演で映画化済み。大長寿マンガ『ゴルゴ13』は、’73年に高倉健、’77年に千葉真一主演で映画化されている。高倉健のゴルゴは無口な点ではイメージぴったりだが、映画自体はオール海外ロケの割に何だかスケール感がないのが残念な感じだった。  大物の起用ということでは『ブラック・ジャック』も見逃せない。’77年に宍戸錠で映画化、’81年に加山雄三、’00年に本木雅弘でドラマ化されているが、BJのツギハギ顔を実写で再現しようとすると、どうにも妙なことに……。 ’77年の映画『ドカベン』もかなり強烈。公募で選ばれた山田役の素朴すぎる演技もすごいが、本当に葉っぱをくわえて大暴れする岩鬼が圧巻。が、誰よりも楽しそうなのは徳川監督役の水島新司だ。赤塚不二夫が企画に携わった’74年の映画『ルパン三世念力珍作戦』もカルトな魅力満載。次元を田中邦衛が演じてるのに驚くが、意外とハマってるから不思議。  今後の期待は木村拓哉主演の『宇宙戦艦ヤマト』。はてさて、どうなることやら……。 取材・文/石島律子 漆原直行 昌谷大介
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