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“ロブション”のデリバリーを本音で食レポ!83,000円の価値はある?

ロブションデリバリーのメインとは

 続いては二の重、サラダ。  “アスパラガス ミモザ仕立てにし雲丹を添えて”をいただきます。ほぼアスパラに見えたプラ容器の中からウニがたっぷりドンドンと出てきました。 ロブション 庶民にはサラダなどと呼べない、主役級の一皿です。盛り付けて付属のドレッシングをかけると、映える。意外と量あるから、映えを意識した盛り付けに苦戦。  アスパラの柔らかさ加減が絶妙です。ジューシー。ウニは臭みなし、プリプリ。おいしい。永遠に食べれる。 盛り付けたサラダ 2本目の白ワインが進みます。ワインは、相変わらず「飲みやす~い」。  そしてついにメインの肉料理へ。 肉料理 “フランス ランド産ヴォライユジョーヌシャトーシャロンの香りを纏わせモリーユ茸と共に”です。えっと、フランス以降見失ったんですけど、何を纏っているんでしょうか。  てかさ、83,000円も払っても、鶏なんだ……。牛肉は食べさせていただけないんだ。大枚はたいて辛すぎる仕打ちやで。一旦松屋に牛めし買いに行きたくなった気持ちをぐっと堪え、何かを纏った鶏をいただきたいと思います。  柔らかくてそれでいて食べごたえのあるお肉は、噛めば噛むほど旨味が出てきて美味。モリーユ茸はコリコリとして歯応えが良い。旬の竹の子も合う。一口ごとに変化する多様な食感が飽きさせない一皿です。  底にソースが溜まっており、レンジで温めお肉にかける仕様になっていました。深みのある味や。このソースにはトリュフが入っていると思う…。多分ね…。こちらもかなりボリュームがありました。すでに結構な満腹感です。  締めはやはりデザート。いや、“ミニャルディーズ”っていうらしい。 デザート 運んでくれた紳士もデザートって呼んでたけど、まいっか。  見てください、この宝石たち。可愛い。至急インスタにあげたい。ロブションのロゴが死ぬほど見える角度で写真撮りたい。いいねの皮算用が捗るミニャルディーズです。外カリ中モチのカヌレ、濃厚なチョコタルト、爽やかなレモンタルト。唯一無二の味ではないものの、プチサイズでいろいろ楽しめていいですね。  この緑のやつ、ホワイトチョコと柑橘系っぽい組み合わせでめちゃくちゃ美味しかった。かなり噛み締めたけど、何の味なのか不明です。表参道みたいな味がしました。

自腹で83,000円かけたデリバリーの総評

 お重を開いた瞬間、「ショボ!」ってなった割には、トータル大満足です。  フレンチのコースって、量多すぎるし、この量で十分かも。むしろ一人前も食べきれないくらいでした。  ただ、結果としてはどうだろうな……。もちろん味は申し分なく、寸分の狂いもなくおいしい。そこは否定しません。する余地もない。ですけど、高級店の価値って、ムードやサービス、それらに裏打ちされた高揚感含めてのものじゃないですか。空腹を満たしに行く場所じゃなく、テンション料金込みのアミューズメントパークなのよね。  そう考えるとやっぱ高い。いや、そう考えなくても普通に高過ぎなんだけど。妥当なのは4人分でも合計25,000円ってところか。  この値段払うなら、あつ森と任天堂スイッチ買ってオリジン弁当食べてたほうが、人生の満足度上がるでしょうね。ロブションを日常使いできる金持ちのパーティグッズとしては成立しているかも知れません。だけど、彼らとてリピはしないでしょう。  後日談として、食べきれなかった“フランス ランド産ヴォライユジョーヌシャトーシャロンの香りを纏わせモリーユ茸”と共にを次の日の夜にいただきました。  昨日おしゃれなもの食べ過ぎたせいで、出汁が恋しくなった。
ご飯とロブション

コメとみそ汁にもマッチしたことは確かにすごいわ

 ということで、私はおそらく人類初の、ロブションを米と味噌汁で食べた人になれたのでは。ロブションがただの鶏肉のおかずになってしまったけど、人類初の称号を得たからいいだろう。果たして、こんな私が、自粛期間解禁後に天下のロブションに行く日は来るのか……。この記事のせいで、すでにブラックリストに載ったかもしれません。本名で予約するんじゃなかったわ。 <取材・文/井澤 梓>
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