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工場の人だけが知っていた‟チョコボールの一番美味しいところ”とは?

提供/森永製菓

 子どものころよく食べたお菓子「チョコボール」と聞いて、「キョロちゃん」「おもちゃのカンヅメ」を思い出さない人はまずいないだろう。  森永製菓の「チョコボール」は、1967年に「チョコレートボール」を改良して誕生。パッケージのくちばし型の取り出し口からエンゼルが現れないか、子どものころワクワク、ドキドキした原体験は、多くの人が共有しているはず。金のエンゼルなら1枚、銀のエンゼルなら5枚集めると「おもちゃのカンヅメ」がもらえる仕組みは、発売から50年以上たった今でも続いている。カンヅメの中身は時代とともに変わっても、この仕組みは時代が令和になっても変わらない――。

左が「おもちゃのカンヅメ」の前身、「マンガのカンヅメ」で、右が「おもちゃのカンヅメ」。第1号の「おもちゃのカンヅメ」には、キーホルダーやミニそろばんなど、小さいおもちゃがたくさんつまっていた

 こうした歴史をもつ「チョコボール」を、一度も食べずに大人になった日本人は、おそらくほとんどいないだろう。もちろん記者もよく食べた。歴史が長いお菓子だけにフレーバーも多種多様だが、記者は今も昔も「チョコボール<ピーナッツ>」推し。子どものころから記者は、「チョコボール<ピーナッツ>」の美味しさの半分以上は、あのピーナッツにあると思っていた。だから、「チョコボール<ピーナッツ>」の(記者にとっての)主役であるピーナッツだけを味わいたくて、外側のチョコレート部分だけを舐めてはがしてみたりもした……。  そんななつかしい記憶がよみがえる出来事が、最近になって起きた。なんと森永製菓が「チョコボール<ピーナッツ>」のなかみだけを商品化して、大人のおつまみとして発売したのだ。

工場の人だけが知っていたチョコボールのなかみの実力

「本商品開発のきっかけは、私がチョコボール製造工場のライン視察を行なっていた際、工場担当者から『チョコボールのチョココーティング前の状態がめちゃくちゃ美味しい』と言われ、ピーナッツに“おのろけがけ”をした製造途中のなかみを食べたことから生まれました。もともと工場内では、割れ欠けなど成型不良になって弾かれたものを食べて、『チョコボールのなかみが美味い!』といった声は多く上がっていたようです」(森永製菓開発担当者) 「チョコボールのなかみ」は、森永製菓工場の現場の声がきっかけで生まれたのだ。

「チョコボールのなかみ<塩キャラメル味>」

「チョコボールのなかみ<うましお味>」

 ちなみに“おのろけがけ”とは、ピーナッツに小麦粉と糖蜜をかけ焼き上げること。“おのろけがけ”をすることでサクサクとしたクリスプ層ができる。そもそも「チョコボール<ピーナッツ>」は、内側のピーナッツ⇒チョコレートの2層構造ではなく、ピーナッツ⇒おのろけ(クリスプ層)⇒チョコレートという3層構造になっているのだ! 

「チョコボール<ピーナッツ>」のなかみと比べてみると……

 チョコレートとピーナッツの仲人、橋渡し的な役割のおのろけ(クリスプ層)が、めちゃくちゃ美味しいとの評判が会社を動かし誕生した「チョコボールのなかみ」。きっと記者と同じ、いやそれ以上の“チョコボール少年”が、森永製菓の工場にはたくさんいたに違いない。

「チョコボールのなかみ<うましお味>」

 そもそも「チョコボール<ピーナッツ>」のなかみは、周りのチョコに合うピーナッツの厳選に加えて、そのピーナッツにサクサクの‟おのろけ(クリスプ層)がけ”をすることで、絶妙な食感が作り上げられていた。つまり「チョコボール<ピーナッツ>」の美味しさの秘密は、ピーナッツを覆うおのろけ(クリスプ層)にもあったのだ!  実際に、「チョコボール<ピーナッツ>」と「チョコボールのなかみ」を割って比べてみたところ、確かにおのろけ(クリスプ層)がどちらにもあった!

右が3層になっている「チョコボール<ピーナッツ>」の断面で、左が2層になっている「チョコボールのなかみ<うましお味>」の断面

購買者の約30%が30~50代男性の「チョコボール<ピーナッツ>」

 実は、子どものお菓子と思われている「チョコボール」シリーズだが、大人の男性からも支持されているという。 「『チョコボール<ピーナッツ>』は、購買者の約30%を30~50代男性が占めています。しかも消費目的の約60%が自己消費。おそらく子どものころ、『おもちゃのカンヅメ』を手に入れるために必死にエンゼルを集めた記憶があり、今でも店頭で見かけると子ども心をくすぐられ、懐かしさのあまり、ついつい手を伸ばしてしまっているのではないか?と思います」(同)  とはいえ、大人の男性からも支持されていた「チョコボール<ピーナッツ>」をチョコなしにして、「チョコボールのなかみ」として商品化するだけでは芸がない。2つを比べてみると、「チョコボールのなかみ」のほうが、圧倒的に粒の大きさが大きいことがわかる。

右が「チョコボールのなかみ<うましお味>」で、左がチョコレートをはいだ「チョコボール<ピーナッツ>」。大きさの違いは一目瞭然。当然「チョコボールのなかみ<うましお味>」のほうが、食べ応えがある

「“牛丼のアタマの大盛”や“メロンパンの皮だけ”など、みんなが好きなところだけ集めました系の商品が話題になっていたことをヒントにし、30~50代男性の自己消費が多かった『チョコボール<ピーナッツ>』をベースに、大人の男性を狙って開発したのが『チョコボールのなかみ』なんです」(同)  ターゲットを明確に大人に絞り、普通の「チョコボール」シリーズよりも大きなピーナッツを使うことで食べ応えを出し、大人の男性が食べても満足感を得られるように考えたのだ。 「チョコボール」一族だけどチョコなし……。自分用の手軽なお菓子として、オンライン飲み会でまわりに自慢できるウンチク満載のおつまみとして、これを食べずにはいられない。

家族が寝静まった後、1人でまったり飲む激安ワインがいつもより美味しく感じたのは、なぜ?

 宅飲み需要が増え激戦必至の夜のおつまみ界に、突如現れた超新星「チョコボールのなかみ」。まずは、一度お試しあれ。なつかしさ以上に「『チョコボール<ピーナッツ>』のなかみって、こんなに美味しかったのか!」と感動すること間違いなしだ。<取材・文・写真/日刊SPA!取材班> ●チョコボールのなかみは税込み108円。全国のコンビニエンスストア、駅売店限定発売です(一部店舗を除く) ⒸMORINAGA & CO.,LTD. 提供/森永製菓
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