お金

10万円が一向に振り込まれない。港区議会議員に電話をしたら…

都内でも振り込まれ始めた一律給付金

港区区役所

写真/Adobe Stock

 5月1日よりオンライン申請が開始された、新型コロナウイルスに伴う1人10万円の「特別定額給付金」。オンライン申請開始当初はマイナンバーカードを持っていなければ申請できないことなどが話題となったものの、5月下旬には誰もが申請できる紙の申込書の郵送も開始された。そんななか、多くの人の関心はいつ頃10万円が振り込まれるのかではないだろうか。  オンライン申請が開始されすぐに申請をしたが、「振込みが遅いなと思って」港区議会議員に問い合わせをしたと話すのは東京都港区在住の木下学さん(男性・仮名)だ。

コールセンターに問い合わせたが対応が悪く、港区区議会議員に連絡をした

「5月7日にオンライン申請をしたのですが、6月になっても振り込まれなかったので、遅いなと思って6月3日に港区の定額給付金コールセンターにどうなっているのか問い合わせの電話をしたんです。でも、コールセンターに出た人は、私の名前などの個人情報を一切確認せずに、『ここでは個別に教えていません』の一点張り。マニュアル通りにしか答えてくれない印象でした」  木下さんは港区のホームページに記載されていた定額給付金のコールセンターに問い合わせをした時の様子をこう語った。『ここでは個別に教えていません』としか言われなかったため、自分のオンライン申請が不備なくできているのか、自分の定額給付金申請の状況を知りたいと伝えたのだと言う。  すると、「オンライン申請をすると区役所があなたのマイナンバーを照会するときにデータを出力したタイミングであなたにメールが届くはずです。でもそのメールが届いていなかったのなら処理がされていないことになります」と伝えられ、メールが届いていない旨を伝えたところ、「それなら申請できていないかもしれないから、もう一度紙の申請もやってください」と言われたそう。 「区民が求めるのは個別のステータス確認やいつ振り込まれるのかといったことです。そういうのを(私の情報を照会して)確認するためのコールセンターじゃないのかなと疑問に思いました」  そこで木下さんは次の手段に出た。 「港区議会議員に連絡しようと思いました。ネットで「港区 区議会議員」と検索し、議員一覧に出てきた人に何人か電話したのですが、ほとんどの議員事務所には繋がりませんでした。黒崎ゆういちさんという議員の方だけ秘書が出たので、『困っている』と伝えたら『議員にお伝えしましょうか』と言われたのでお願いしたところ、15分後に黒崎さんご本人から折り返しがありました」  事情を説明したところ、「わかりました、港区の給付金担当者に確認させます」と言われ、10分後に担当者から電話があったのだそうだ。 「『確認したところあなたの受付はちゃんと完了しておりますので、6月5日には振り込まれるということが確認できました』と言われ、無事に6月5日に給付金が振り込まれました」
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