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貧困東大生が感じた絶望。9割が「金持ち家庭出身」なのに自覚がない東大生

 はじめまして、現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。  突然ですが、東大生になるためには何が必要だと思いますか? 東大に合格するためには、いったいどんなものが恵まれていればいいんでしょうか? おそらく多くの人は「頭の良さ」と答えると思います。勉強ができて、天才的な頭脳がある人が東大に受かる、と。しかし、それは違います。答えは「金」です。  実は東大生の9割は、金持ちの家庭出身。金がないと頭が良くても東大に合格できないのです。

東大生の実家の約60%が「世帯年収950万円」

東大生 東大が実施している「学生生活実態調査」という資料があります。このアンケートは「学生の男女比率」や「大学に改善してほしいこと」はもちろんのこと、「東大生の実家の世帯年収」までも項目に掲げている、かなり赤裸々な内容です。  その「実家の世帯年収」を見ると、面白い事実がわかります。なんと東大生の実家の世帯年収は、その約60%が「年収950万円」を超えているのです。(2018年度東京大学実施「学生生活実態調査」)  全国の世帯年収の平均額が550万円前後なのに対して、年収900万円以上の世帯はわずか16.1%しかいません。(2018年度厚生労働省実施「国民生活基礎調査」)
東大生

裕福な家庭出身の比率が圧倒的に高い東大生

 また、全国にわずか3%ほどしか存在しない年収1500万円以上の世帯出身者が東大には3倍以上も存在しています。  この異常さがわかっていただけるでしょうか。東大という非常に狭いフィールドには、全国まわってかき集めたとしても2割にも満たないような上流階級の子供たちが集中しているのです。
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幼少期から「重課金」されてきた東大生
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