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被災地に花火を 「復興」と「鎮魂」への想い

LIGHT UP NIPPON  東日本大震災で大きな被害を受けた東北で、8月11日(木)19時より「追悼」と「復興」への願いが込められた花火が打ち上がる。 「LIGHT UP NIPPON」と名づけられた本イベントは開催地の地元関係者らと、映像や広告、インターネットなどさまざまなフィールドで活躍する20~30代の有志による「LIGHT UP NIPPON 実行委員会」が主催、観光庁のほかアメリカ・韓国の在日大使館が後援を行う。現在、花火の打ち上げが決まっているのは、岩手県山田町・大槌町・釜石市・大船渡市三陸町・陸前高田市、宮城県気仙沼市、福島県南相馬市・いわき市の8市町村。そのほかにも調整中の会場があるという。  各地で祭礼や花火大会が自粛ムードや電力・資金の不足などにより相次いで中止となるなかでの開催となるが、「被災地の悲しみや苦しみが、私たちの想像をはるかに超えるものだとしても、これまでと同じように、生きること、生き続けることの先には、希望や喜びがある。そんな当たり前のことを、改めて感じる機会をつくりたい」との想いから同委員会が中心となり進めてきた。  公式サイトでは、7月31日(日)まで一般の参加者からも募金を1口1,000円から募集中。花火1発にかかるおおよその金額、高度120mで直径約100mに開くスタンダードなサイズの「3号玉」が3,000円、高度200mで直径約150mに開く中規模な大きさの「5号玉」が10,000円、高度300mで直径約280mに開く、「尺玉」と呼ばれるメインの花火「10号玉」が50,000円とのことだ。  大震災以来“自分にできること”について、これまでにないほど考えた人も少なくないはず。もちろん本イベントを応援する手段は募金だけではない。同委員会ではボランティアツアーも企画。また自身のツイッターやブログで広めたり、花火大会にあわせ現地に赴き経済活動に参加したりという方法もある。自分なりのやり方で、東北の夜空を彩る「追悼」と「復興」の明かりを支援してはいかがだろうか。 ボランティアツアーや関連イベントの詳細は公式サイトに 「LIGHT UP NIPPON」 http://lightupnippon.jp/  取材・文/江口 裕人(本誌) ◆関連書籍 大地震発生!生き残るための77の教え[増補改訂版] ニッポン放送地震取材班 編集
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