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喫煙者を“差別”する「嫌煙モンスター」の特徴

「受動喫煙」の観点から分煙、全面禁煙へと突き進む日本社会。そんな時流を受け、嫌煙モンスターなる者たちが大暴れしているという。いくら何でもヤリすぎと思える、彼らの横暴ぶりをリポートする! ◆「嫌煙モンスター」の特徴  ’10年4月1日、神奈川県で全国初となる受動喫煙防止条例が施行され、官公庁や学校、病院などが完全禁煙となった。  一方で、厚生労働省は職場での「受動喫煙」防止を義務付ける労働安全衛生法改正案を来年の通常国会に提出し、今後の議論次第では飲食店や宿泊施設などの完全禁煙を法制化される可能性がある、と大きな話題になっている。  こうした加速度的に進む禁煙化を受け、急増していると言われるのが「嫌煙モンスター」。彼らのヤリすぎとも言える、身勝手な行為が多数報告された。 「職場の喫煙所で一服していると、元喫煙者の女性上司がやって来て『タバコをやめられない人は社会で云々……』と説教。さらに俺の服の臭いを嗅いで『派遣の人と同じ臭いがする』と言ってきた」(IT会社・男性・29歳)  喫煙者を”差別”するのは、嫌煙モンスターの特徴のひとつだ。 「大学の友人が携帯電話の電話帳で喫煙者と非喫煙者でフォルダを分けていた」(大学生・男性・21歳)、「義母に『タバコを吸う嫁じゃあ、子供が生まれてもノータリンだ』と言われた」(専業主婦・29歳)、「上司が『タバコを吸っているヤツは低収入で低学歴が多い。だから、俺の部下には要らないんだよな』と言っていた」(イベント会社・男性・33歳)など、枚挙に暇がない。  嫌煙モンスターは主に職場や飲食店、公共施設など分煙化が進む場所に出没する場合が多い。 「喫煙者の溜まり場的な喫茶店で一服していると、子連れで来た女性に『子供がいるので』と注意された。喫煙席なのに……」(フリーター・男性・27歳)などという話をよく聞く。しかし、喫煙を多少は許容してくれていた家族が突然、嫌煙モンスターに豹変する例もある。 「反抗期を迎えた高校生の娘が突然、嫌煙モンスター化。喫煙者は街中では大気汚染者だとか、アメリカでは禁煙できない社会人は負け組だとか、事あるごとに小言を言われる。さらに服の洗濯も分けられて、同じ洗濯カゴに入れただけでヒステリー。最近はそんな娘に妻まで毒されてきて。私が喫煙歴22年でタバコにかけた総額を計算し、自宅が賃貸なことをなじられています……」(食品メーカー・男性・48歳) ― [嫌煙モンスター]の(驚)活動報告【1】 ―
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