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「一日一食でアンチエイジング」は間違いだった!?

食生活、下半身、筋トレ……。SPA!では、さまざまな健康法の真偽を検証してきたが、ほかにも「若返り」「健康維持」などの名目で氾濫する、不確かな手法は多い。医療ジャーナリストの森田豊氏に話を聞いた。 【誤】一日一食でアンチエイジング 【正】サルでは立証されているが、肝心のヒトでは未知数! 食事アンチエイジング効果が期待されている「一日一食健康法」。 「確かに、若返り遺伝子として注目されている『サーチュイン遺伝子』が空腹時に活性化することが、サルなどの実験で判明しています。ただし、人間では未知数です」 【誤】暇のない現代人に最適の昼休みラン 【正】十分な時間を取れなければ、逆に肥満のもとになる!? 昼休みを使って、ジョギングをする「昼休みラン」がブームだ。 「注意すべきは、運動の時間と質。食事前だとお腹が痛くなるし、食事後だと内臓の働きが落ちており、結果的に脂肪を溜め込むことも。また、走る時間を確保するため、肥満のもとといわれる早食いになりがち。夕方ランに切り替えて」 【誤】食事制限のない「体内時計ダイエット」 【正】摂取するカロリーが変わらないため、食べれば太る! 起床後、12時間以内に夕食を済ませるというダイエット法。「食事制限なし」は嬉しいが。 「脂肪の蓄積を促すBMAL1の働きに注目したものです。起床6時間後が最も少なく、18時間後の夜中2時がピーク。しかし、摂取するカロリーを減らすわけではない。カロリー摂取が多くなれば、当然太ってしまいます」 【誤】肉食を排除した玄米食長寿法 【正】「健康で長生き」を意味するはずが、むしろ短命に終わる? ダイエット編でも触れた玄米食は、肉を摂取しないのが原則だが、これも落とし穴。 「『健康で長生き』をモットーとする玄米食ですが、肉を食べないことはそれに反します。動物性タンパク質の摂取比率が高い国ほど長寿になる傾向にあるし、日本でも’70年代初頭に行われた調査において、100歳以上の高齢者が平均より多くの動物性タンパク質を摂っていたということが判明しています」 【森田 豊氏】 現役医師、医療ジャーナリスト。さまざまなメディアで医学常識の真偽を検証する。著書に『あの「健康法」のウソ・ホント』(ワニブックスPLUS新書)など ― 間違いだらけの健康法【11】 ―
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