ほとんどビョーキ!? 職場にあふれる奇癖&奇行

ストレスや多忙からくる体調不良や仕事中につい出てしまう癖……。こうした”職場の奇病”は、ひょっとして心の悲鳴!? 放置しておくと大変なことになることも。なんでもかんでも「ストレス」と言うのもいかがなものかと思いつつ……。人員&コスト削減→業務量過多の労働デフレスパイラル状態の今、体の声に真摯に耳を傾けるべし! 【病ではないけれど】 ほとんどビョーキ!? 職場にあふれる奇癖&奇行
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「エクセルで資料作成中、思案して作業が止まっているとき、付箋をパラパラとはじく。もはや付箋がないと考えがまとまらない」(26歳・男・保険)なんて癖は、身に覚えのある人も多いのでは。「残業中、誰もいなくなると、つい髪の毛を無心で抜いてしまう。頭のある一部分だけ極端に毛が少ない」(44歳・女・出版)、「仕事中、かさぶたをめくる癖がある」(32歳・女・団体職員)というのは、周囲に被害はないからまだいい。が、それが行きすぎると奇行&奇癖の域に。 「部下は無意識に舌打ちする癖がある。どうやら頭の中で考えをまとめているときに出るようだが、上司の前や取引先でも『チッ』と舌打ちするので、いつもヒヤヒヤさせられる」(38歳・男・IT)なんてのは、営業面で支障があるし、「隣にいた女子社員が時々『死ねばいいのに!』とつぶやくので驚いて問いただすと、本人はキョトンとした顔。なんでも、自分がミスしたとき、無意識につぶやいてしまうらしい」(27歳・女・アパレル)なんてのは、普通に怖いし。  とはいえ、上には上がいるもので「職場の後輩は仕事に煮詰まったり、ヒートアップすると服を脱ぐ。タンクトップに短パンまでだが、放っておけばパンツ一丁まで脱ぐのでは」(26歳・女・服飾)なんて話も。女性なら歓迎と言いたいところだが、男となるとなあ。  癖はストレスからの回避行動ともいえるが、以下は奇癖が新たなストレスを生んだ不幸な事例。 「仕事が忙しくストレスがひどかったとき、股間に猛烈なかゆみが。手で掻くのは抵抗があったので、ボールペンで掻きむしる癖がついてしまった」(34歳・物流)という男性。不幸にも、その様を女子社員に目撃され、今度はその視線が重荷になり、「掻いてはいけないとガマンをした結果、今度はボールペンをペロペロ舐める癖が出て、汚いものを見るような目で見られている」そうで……。奇癖が進行しないことを祈るばかりである。  そして極めつきは「上司に長年イビられていた男性社員。ある日を境に、職場でも平気でオナラをかますようになってしまった」(30歳・女・メーカー)という話。放屁が上司への報復なのかは知る由もないが……あなたも奇癖&奇行、やらかしている、かもよ。 ◆医師の診断 自傷行為で危険を散らす癖が過度になると大病に? 「髪を抜く、掻きむしるのは、別の痛みで危機やストレスを忘れようとする行為。会議前に眠ってしまう男性の場合も、逃げて自分を守ろうとする自己保存本能が原因と予想されます」
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安岡博之氏】 南赤坂クリニック院長。 ストレスドック及び、癌の免疫力などの検査をどこよりも早く取り入れた総合人間ドックを提供。早期発見を超えた予防医療を専門とする ― マジで怖い[職場の奇病]症例集【6】 ―
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