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【アラフォーデビュー男】を精神科医が分析

40歳といえば、世間では“不惑”と呼ばれ、人が落ち着き始める年齢。しかし、「美魔女」などと呼ばれ、アラフォーになってから飛躍的な活躍をする女性も出てきた。そして、同じく男性でもこの年代を境に大きな転換をして、アグレッシブに活動する人も! SPA!ではこれまで、そんなアラフォーデビュー男たちを取材したきたが、そもそもなぜアラフォーにしてデビューするのか? 精神科医の春日武彦氏が指摘するのは“年相応”という概念の崩壊だ。 ◆終身雇用の崩壊により、アラフォーの変身が加速
春日武彦氏

春日武彦氏

「団塊世代を見ても、誰も年寄りくさい格好はしていません。この傾向はアラフォー世代にも連動している。出産など肉体的な“イベント”がある女性と違い、男性にはコレといったイベントがないため、一念発起して“変身”というイベントをつくるのかもしれません」  そんなマインドに拍車をかけているのが、昨今の時代背景だ。 「かつては会社にしがみついていれば年相応に出世できました。しかし今は保証がない。だったら“なりたい自分”になろうと。気力と体力がまだ衰えず、さらに経済力も備わっている今がラストチャンスだと考える人も多いのでは」  この状況に、「自由奔放に振る舞うのも大いに結構だが、社会全体を俯瞰してみると一抹の不安を覚えないでもない」とも語る春日氏。“四十にして惑わず”から、“四十にして居直る”時代が到来しているのかも!? 【春日武彦氏】 ’51年、京都府生まれ。精神科医で、医療法人社団成仁病院顧問を務めている。平山夢明氏との共著『無力感は狂いの始まり 「狂い」の構造2』(小社刊)など著書多数 取材・文・撮影/青柳直弥(清談社) 古場俊明 杉山大樹 藤村はるな 八木康晴(本誌) 撮影/山川修一(本誌) 取材協力/エストクリニック 横浜(問:0120-399-550) ― [アラフォーデビュー男]の満開大変身【8】 ―
無力感は狂いの始まり 「狂い」の構造2

「狂う」について考える

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