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有名つけ麺店がフードコートに続々出店 味は大丈夫?

 話題のショッピングスポットのフードコートに、有名ラーメン店の出店が相次いでいる。最近オープンした、三井アウトレットパーク木更津には、千葉県松戸市の有名店「とみ田」の支店、松戸富田製麺。ダイバーシティ東京プラザには、都内屈指の有名店「六厘舎」の支店、「久臨(きゅうりん)」などが出店している。  フードコートでは味が落ちるのでは?と疑いたくなるところ。ということで、ダイバーシティ東京プラザの久臨(きゅうりん)へ向った。GW明けの平日、14時過ぎにも関わらず、多くの人でにぎわっていた。早速フードコートへ向かうが、さすがに食事時ではないので行列は出来ていなかった。
久臨 つけ麺の麺

久臨 つけ麺の麺

 筆者が頼んだのは、この店舗オリジナル商品である、「野菜たっぷりつけめん」中盛(830円)。まず何より驚いたのは商品提供の早さ。注文~お会計~商品提供まで1分もかからなかった。フードコートで多くの人数をさばくため、麺は常に茹で置きしてあるようだ。  まず気になる麺だが、本店と比べればかなり細め。だが、茹で置きでも、しっかりとコシがあり、言われなけば茹で置きとは気づかないかもしれない。  つけ汁は六厘舎などに代表される濃厚魚介系ではなく、シャバシャバとしたつけ汁。どちらかといえば、つけ麺の元祖である「東池袋大勝軒」を彷彿させる味だ。野菜はもやしを中心に、とてもしゃきしゃきした歯ごたえで、野菜の甘みがつけ汁に溶け出し、いいアクセントになっている。
久臨 野菜つけめんのつけ汁

久臨 野菜つけめんのつけ汁

 つけ麺といえばスープ割りも楽しみの一つ。フードコートなので、やってくれるのか心配したが、店舗前にきちんとスープ割りのセルフサービスコーナーが設置されており、割りスープの他に、ライム酢やゆずの粉など様々なトッピングが置いてあった。割りスープもかなりさっぱり目で、あっという間に完食。六厘舎本店の濃厚さはないが、「これはこれであり」と思える味わいだった。  正直、ラーメン・つけ麺マニアが意気込んで食べに行くと、肩透かしをくらうかもしれない。しかし、「味が落ちる」という表現は的確ではなく、フードコート向けにカスタマイズしたといった方が正解だろう。これなら老若男女誰でも、気軽につけめんを楽しめるはずだ。  また、東大宮に本店を構え、東京ラーメンストリートにも出店している「ジャンクガレッジ」などは、イオンレイクタウン、イオン北戸田など複数のフードコートに出店している。その他にも多数の有名店がフードコートへの出店を行っている。(その他の店舗については、文末を参照)  フードコートという形態がら、必ずしも本店の味を忠実に再現できるわけではないようだが、大型ショッピング施設へ買い物に行ったついでに、フードコートで気軽に有名店の味が味わえるのは、大きな魅力と言える。  今までラーメン店といえば、新横浜ラーメン博物館や、東京駅の東京ラーメンストリートなどフードテーマパーク型への進出が盛んだったが、現在はフードコートにもその販路を広げているようだ。今後ラーメン業界は、より活発的にフードコートへの出店を強めていくのか気になるところである。<取材・文/日刊SPA!取材班> 【フードコートに出店している主な有名店】 ・三井アウトレットパーク木更津 「松戸富田食堂」  (本店は千葉県松戸市の「とみ田」) ・ダイバーシティ東京プラザ 「久臨(きゅうりん)」 、イオンモール北戸田 「しゃりん」 (本店は東京都品川の「六厘舎」) ・ダイバーシティ東京プラザ 「田中商店」  (本店は東京都足立区の「田中商店」) ・イオン船橋 「麺屋青山 イオン船橋店」  (本店は千葉県成田市の「麺屋青山 本店」) ・イオンレイクタウン、イオンモール北戸田、プレナ幕張 「ジャンクガレッジ」  (本店は埼玉県さいたま市の「ジャンクガレッジ」) ・品川プリンスホテル 「塩ラーメン ひるがおEX」  (本店は東京都世田谷区の「せたが屋」) ・ラゾーナ川崎プラザ 「ちばき屋」  (本店は東京都江戸川区の「ちばき屋 葛西店」) ・たまプラーザテラス 「横浜くじら軒」  (本店は神奈川県横浜市の「らーめん くじら軒 横浜本店」)
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