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「会社のノルマをこなすのは当然」の認識にはNGを

◆「ノルマは当然」の認識にはNGを ノルマ 余裕なき組織が現場の人間に課す「ノルマ」という名の“十字架”。そのあまりの重みに耐えかねた悲痛な叫びは、今日もあちらこちらで上がっている。今、あなたのすぐそばでも起こっている、サラリーマンを襲う壮絶なプレッシャーの現実。SPA!ではこれまでさまざまなノルマ事情を見てきたが、実に多くの企業で厳しいノルマが一般化しつつある。だが、「会社員だからといって、この現状に甘んじるべきではない」と労働問題の相談に無料対応するNPO団体「POSSE」代表である今野晴貴氏は警鐘を鳴らす。 「かつては『厳しいノルマでも自分の成長のために食らいつけ!』という流れがあった。でも、年功序列や終身雇用も崩壊しつつある今、ノルマはリストラや会社の利益追求のための道具になりつつある。結果、会社はいい思いをし社員が疲弊するわけです」  それゆえ、ノルマを課した相手が「本当に自分を育てるためにやっているのか」、「単に使い捨てやリストラの手段として使っているのか」を見極めることが重要だ。 「精神的に追い詰められ、会社側にマインドコントロールされてしまうと、当事者には、自分の置かれている状況をなかなか把握しにくくなる。家族や友人、同僚など周囲にいる人が気づいたときは注意してあげることが重要ですね」 【今野晴貴氏】 NPO法人「POSSE」代表として、若者を中心とする労働相談に携わる。著書に『マジで使える労働法』『ブラック企業に負けない』などがある(http://www.npoposse.jp/) 取材・文/水越恵理子 黒田知道 朝井麻由美 江口裕人(本誌) 撮影/難波雄史(本誌) ― 実録[過酷すぎるノルマ]選手権【17】 ―
マジで使える労働法

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