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小倉智昭×綾小路きみまろの対談本は売れる!(石黒謙吾氏の妄想)

出版不況と言われる昨今。でも、企画さえよければ売れるはず。てなわけで、「実現困難だけど、こんな本なら絶対売れる!」というドリーム企画を目利きの皆さんに披露してもらいましょう! ●石黒謙吾氏 「大統領が地元の人たちと交流する“オバマ散歩”的なページも欲しいね」 オバマ散歩「何もヒントがないところから企画するとキリがないので、最近話題のトピックから考えてみましょうか」ということで、石黒謙吾氏からまず提案されたのが『オバマ大統領と考える小浜市原発問題』。 「オバマ大統領が小浜市や大飯原発などを訪れて、政治家や原発関係者たちと徹底的に語り合う。途中、地元の人たちと交流したり、地元グルメに舌鼓したりする“オバマ散歩”みたいなページも挟みます。さらに、原発でトラブル発生か!?みたいな未確認情報が飛び込んできて、恐怖におののき、情けない表情になっているオバマとか撮影できたらサイコー。いやまあ“オバマin小浜”というシチュエーションが単純に面白いから、という企画なんですけどね」  続いて「ニュースでTPPと聞いてすぐにひらめいたタイトル」という、その名も『ティ~ピィ~ピィ~! 史上最大のアメリカ接待』。著者は当然、長渕剛だ。 「帯の見出しはもちろん『ろくなもんじゃねぇ~!!』。日本を愛する長渕アニキがTPP問題を中心に、アメリカに翻弄される日本の政治、外交、社会を奔放に斬りまくり、喝を入れまくります」 ◆中国の富裕層が極貧生活を体験!?
石黒謙吾氏

石黒謙吾氏

 海外ネタでは、中国経済の台頭も気になる、ということで『もし中国富裕層100人がスモーキーマウンテンの極貧村で暮らしたら』てなタイトルも。 「中国のニューリッチを、フィリピンのスラム街・スモーキーマウンテンに送り込んで1か月生活させます。享楽的な生活を送っている超大金持ちが、極貧生活でどうなるのか。そして、元の生活に戻ったときに暮らしぶりや価値観が変わるのか否かを明らかにしていくルポです。金持ちマダムが食べ物を奪い合ったりとか、実に興味深い展開になると思いますよ」  さらに、架空の新書企画を集めた自身の著書『エア新書』からは『秘密はバレる前にバラせ~仕事を呼び込む開き直り術~』をイチオシ。「カツラともハゲともタイトルで一切言わず、本編でも端的には触れない。でも、みんな意図はわかっている……という。綾小路きみまろとの対談を目玉にしたいですね」って、怒られそう……。 【私の企画案】 バラク・オバマ 著 『オバマ大統領と考える小浜市原発問題』 小倉智昭 著 『秘密はバレる前にバラせ~仕事を呼び込む開き直り術~』 【石黒謙吾氏】 ’61年、石川県生まれ。編集者、著述家。ベストセラー『盲導犬クイールの一生』のほか、『図解でユカイ』『2択思考』など著書多数 イラスト/カネシゲタカシ ― 編集者・書店員らが考えた[妄想ベストセラー]企画会議【1】 ―
盲導犬クイールの一生

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