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ご飯をたべる度に酔っ払う病気がある!?

奇病と聞いて、対岸の火事だと無視する方も多いことだろう。しかし、これからの季節、海外旅行に行けば未知なる感染症や寄生虫に感染する危険は十分にある。今回は仰天の症例から寄生虫、心の奇病とも呼ばれる依存症など、奇病の世界を覗いてみた。 まさか!? と思うような仰天な症例の数々
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 よっぱらい病と呼ばれる病気がある。この病気は体内にアルコールを分泌するカンジダアルビカンス菌が巣くうことで引き起こされ、食後30分~2時間がたつと、体内で発酵が起きて酔ってしまうのだ。本当に酔うので、口からは酒のにおいがぷんぷん漂うという。だが、口から酒のにおいならまだいいが、魚の腐臭を体から放つ病気もある。その名もずばりの魚臭症(トリメチルアミン尿症)は、体内でトリメチルアミンという物質が異常に分泌される代謝異常で、体や尿から魚が腐ったようなにおいを発してしまう。根本的な治療法はないのだが、特定食材の摂取を制限することでにおいを軽減させることが可能だという。  奇病によって日常生活に支障をきたすケースは数多くあるのだが、常に死と隣り合わせになってしまう病もある。多腺性アジソン病はアドレナリンを体内で作れなくなるホルモン障害。アドレナリンが作れなくなるとストレスや衝撃に対処できなくなり、急な精神的ショックによって命を落とすことがある。日常生活でビックリするたびに死の危険に晒されてしまうのだ。  想像するだけで悶絶してしまいそうな病気もある。通称・イクイク病(持続性性喚起症候群)は、日常の些細なことでオーガズムに達してしまう病気だ。ドライヤーの振動などでいともたやすく絶頂に達し、起きている間は絶頂の波に翻弄されてしまうという。気持ちがイイならまだいいのだが、反射性交感神経性ジストロフィーと呼ばれる神経障害は厄介だ。骨折や火傷などの外傷をきっかけに、治癒したにもかかわらずその痛みが延々と続くのだ。プールで泳いでも火傷の痛みに苛まれることもあるという。’09年4月に亡くなったカナダのアシュリー・ヘギさんによって、世界の注目を集めた早老症(プロジェリア症候群)を覚えている方も多いだろう。この病気は生後6か月から24か月で発症。遺伝子の異常によって老化が急速に進行し、平均13歳前後で死亡する。老いのメカニズムの解明に繋がるとして注目される奇病でもある。
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イラスト/石井匡人 ― 世にも恐ろしい奇病の話【1】 ―
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