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「ワカッタ」と返事をする最新お掃除ロボはアリ!?

【シャープ (ココロボ) RX-V100】

障害物をよけながら自動で掃除するロボット。掃除中にプラズマクラスターイオンを放出するほか、ユーザーと音声でコミュニケーションをとったり、内蔵カメラで撮った映像を無線LAN経由でスマホにリアルタイム送信するなど、高度な付加価値を備える。毎分1万4000回転のターボファンを搭載し畳やカーペットの掃除にも標準で対応。サイズはW346×D346×H96mmで、重量は3.3kg。約4時間の充電で最長約1時間稼働する。
シャープ COCOROBO(ココロボ) RX-V80

無線LANやカメラ、ボイス機能などを省いた下位モデル「RX-V80」も実勢約9万円で出回っている

◆コミュニケーション&スマホ連携機能を搭載のロボット掃除機登場!  お掃除ロボットは、最近では国内外のメーカーから複数登場しているが、知名度と実績で群を抜いているのは、やはりiRobot社のルンバだ。そんななか、対抗馬として注目したいのが、シャープの「ココロボ」だ。お掃除ロボットに付加機能や遊び心がこれでもかと盛り込まれている。  まず目を引いたのがボイスコミュニケーション機能。ユーザーが「キレイにして」などと話しかけると、検知して自動掃除モードで稼働するが、その際の返事が気分によって変動する。温度や充電量などにより、簡素な返事だったり、「ワカッタ」と答えてダンシングしてみたりと変化するのだ。また、「おやすみ」「おはよう」といった軽い挨拶にも対応するなど、掃除しないときも人肌感のあるやりとりが楽しめる。  そうした遊び心に加えて、本体内蔵のカメラの映像を無線LANでつながったスマホで観られるのもポイントだ。外出時にペットの様子を確認したり、防犯目的で利用したりと、掃除以外のところで役に立てられる。スマホはアンドロイド2.3/4.0以降かiOS5以降なら連携できる。映像を受動的に見るだけでなく、事前に設定した文章をココロボに読み上げさせるといった高度なコミュニケーションも可能だ。  これらの付加価値を全搭載した上位の「RX-V100」は約13万円と高価だが、掃除向けの機能に絞った下位のRX-V80なら約9万円で買える。シャープお得意のプラズマクラスターイオン機能は下位モデルでも同品質なので、掃除中に部屋の空気を清浄化する効果も期待できる。しかし、数あるお掃除ロボットのなかでココロボを選ぶなら、多少無理してでもやはり上位モデルを手に入れたほうがいいと思う。掃除機の範疇を超えた付加価値にこそアイデンティティを感じるだけでなく、アップデート用のUSB端子も上位機だけが備えているのだ。将来の進化も見据えて買いたいモデルだ。 古田雄介

◆サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 2.5/3

家電量販店で掃除ロボットの試運転を眺めるのが好きなライター

◆編集担当Kの物欲刺激度 1.5/3

プラズマイオンクラスターは、クルマのタバコ臭が気にならなくなるなど、その効果のほどは実感済み。その機能を掃除機と組み合わせたことには違和感がないのだが、コミュニケーション機能は「?」。掃除をしっかりしてくれれば十分だと思う。せめて、耳や尻尾をつけるなど、話しかけやすい見た目にすべきだった!?
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