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現代社会の希少種!? 浮世離れしたロハス夫婦

“一億総インターネット”時代到来かと思いきや、「家にネットがなくても平気」という人々が、実は数多く存在していた! 家にネット環境がなく、ケータイのネットも積極的には使わないという彼らの実態とは? 【CASE3】現代社会の希少種!? 浮世離れしたロハス夫婦 小林和真さん(仮名)・25歳・メーカー営業 ネットしてない歴 2年 都内在住、新婚ホヤホヤのロハス夫婦。ネットだけでなくテレビもなく、家にあるメディアはラジオのみ。登山と家庭菜園が趣味で、その生活ぶりは俗世間からかけ離れている “ロハス”や”エコ”といっても、見かけだおしの場合が多いもの。しかしこの夫婦ほど、真の意味でのナチュラルライフを満喫しているカップルはいない。 「先日結婚したばかりで。同棲は2年前からしていたのですが、その頃からネットに触れない生活を送っています」と語るのは妻の雅代さん。看護の専門学校に通う雅代さんは、おっとりしていて化粧っ気もなく、見るからに自然派志向な雰囲気。同棲を始める前はお互い実家暮らしで、普通にネットをしていたというが、二人の愛の巣にネットがないのはなぜ? 「ネットをやっていると時間が無為に過ぎていきますから。僕は結構ハマってしまうタイプなので、彼女との新生活のため、あえて導入しませんでした」(雄太郎さん) 「私も彼に賛成でした。ネットのない生活もやってみたら意外といいものですよ」(雅代さん)  それでは、家にいるあいだ何をして過ごしているのだろうか? 驚きの答えが返ってきた! 「僕たち、毎日21時か22時には寝ているんです。教師なので出勤時間も早く、6時半には家を出ますね」(雄太郎さん)、「私は学校の課題を終わらせてから寝たいのですが、いつも『もう寝るよ』と電気を消されちゃって……」(雅代さん)、 「だって、僕が寝付くまで、横で一緒に寝てほしいから」(雄太郎さん)。  新婚らしい仲睦まじさに、こっちが赤面してしまう。それにしても、ネットがなくて不便なことはないのだろうか? 「家でパソコンに触るのは、学校で配るプリントを作るときくらいなので、これといって問題ないです」(雄太郎さん) 「書類の申請など、どうしても必要なときは、学校のパソコンルームを使えば事足ります。ただ、旅行や登山が趣味なので、交通を調べたいときは不便ですね。ケータイで調べようとしても、機種が古すぎて見られないサイトが多くて。あと、主人に『小さい画面ばかり見てると目が悪くなる』と叱られちゃうんです(笑)」(雅代さん)  最後に、「夫婦生活にとって、ネットがなくて一番良かったと思うこと」を教えてもらった。 「ネットがないおかげで、時間がゆっくり流れている気がします。ネットをしてると、パソコンの画面に集中しちゃって、片方を置いてきぼりにしてしまうでしょう? それよりは、一緒に月を見ていたい。二人で月を眺めるのが、大好きなひとときです」(雅代さん)  そう言って、穏やかに微笑む二人。ツルツルの肌だけでなく、毒気のない心身を育むには、パソコンの電磁波から離れた生活を送ることがいちばん!? ― ネット無しでも[快適ライフ]白書【3】 ―
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