【EURO2012】ポーランドのサッカーと美人サポーターの魅力(後編)

 4年に一度のサッカー欧州最強国を決めるイベントがついに開幕した。世間一般がW杯のアジア最終予選に燃える中、サッカーマニアたちは眠気と戦いながら夜な夜な熱い試合に熱狂する時期だ。そんなEUROの優勝国は史上初の連覇を目指すスペインか、W杯で惜しくも準優勝に終わったオランダかと盛り上がっている読者も多いのではないだろうか。  しかし、始まったと喜んでいる人のうち、どれだけの人が開催国であるポーランドとウクライナという国のことを知っているだろうか。そこで今回は筆者の(半分)母国のポーランドとはどんな国なのか、どんなサッカーをするのかを紹介しながらのEURO2012のプレビューをしてみようと思う。 ⇒【前編】はこちら https://nikkan-spa.jp/228679 ◆過去の栄華を取り戻せるか? ◆悪名高いフーリガンを数多く輩出 ◆サッカー協会のお家騒動と選手の国外流出 ◆希望の光が見え始め、古豪から強豪へ  元来優秀な選手を輩出しており、長い歴史を持っているのに、どうも自滅してきたポーランド代表。そんな暗黒時代にここ数年光が差し始めているのだ。まずEUに加入したことによる好景気で国内の経済状況が好転。通貨はユーロに加盟していないので金融危機もどこ吹く風。自国通貨のズウォティ(PLN)安で輸出が絶好調。そんな状況が幸いしてか、フーリガンの数もだいぶ減ってきている。またヴィスワ・クラクフ、レギヤ・ワルシャワ、レフ・ポズナンといった国内のチームがヨーロッパ・リーグで健闘するなど、サッカーに対する雰囲気はかなり明るくなってきた。例えばレフ・ポズナンは‘09年に英国プレミア・リーグのマンチェスター・シティを3-1で下すまでに成長している。  こうして欧州の舞台でも活躍するようになったポーランドの選手は他国のトップリーグにも目をつけられるようになってきた。日本代表の香川が優勝に導いたボルシア・ドルトムントにもレヴァンドフスキ、ピシュチェク、ブワシュチコフスキと3人の選手が所属している。また宮市の所属する名門アーセナルにもシュチェスニー、ファビアンスキと2人の選手がいる。今まで自国系選手が流出するばかりだったのに、フランス系ポーランド人のダミアン・ぺルキスはポーランド代表を選択している。 ◆美女サポーターの多さは欧州随一!  大会前、新スタジアムのこけら落としなどで行った親善試合ではドイツやポルトガルと言った強豪にも引きわけるなど、調子はかなり上向きだ。メンバーも若い選手が多く、勢いと地元の声援があればダークホースになるかもしれない。協会のゴタゴタや、プライドが高くろくに動こうとしない海外組のベテランにうんざりしていた国民も、本来のツンデレな性格を発揮し始め、早くも優勝を予想している者も出るなど浮かれまくっている。そんなポーランド代表の勢いに拍車をかけるのが美人の多いサポーターである。
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筆者の友人でもある、ポーランド在住の大学生二人組。ユーロでは、こうしたブロンドのポーランド美女がスタジアムにわんさと詰めかけているからたまらない!

 実際ネット上の「EURO出場国美人ランキング」などでは優勝候補筆頭と目されている。苦しい歴史とは無縁の若くてイケイケな選手に美女だらけのサポーターから声援が飛ぶのを想像すれば、本来以上の力が発揮できることは間違いないだろう。もちろん相手チームには野郎共の罵声が飛ぶのでやりづらいことこの上ないはずだ。  そんなポーランドと同じ組にいるのはギリシャ、ロシア、チェコといったこれまた美人揃いの国々。ピッチ上の熱い闘いだけでなく、身体を火照らせ一生懸命応援しているスタンドの女の子たちにも注目だ。  一応サッカーのことも書いておくと、ギリシャは前々回のEUROでは誰も予想しない中まさかの優勝を果たしているし、ロシアは最近の親善試合でスペインに完勝、チェコは……美女が多いと曲者だらけなのだ。何が起きるかわからないという点では全グループ中で1番渋くて楽しみな組と言えるだろう。はっきり言ってここまで読めば、そこらのサッカー解説者より開催国について詳しくなっているはずだ。是非白鷲軍団ポーランドに注目してEUROを楽しんでほしい。寝不足になっても夢には綺麗な勝利の女神が出てくるはずだ!もう片方のウクライナは? ……知らん! ●【EURO2012】大会関連情報はこちらから! http://www.wowow.co.jp/sports/euro/ (UEFA EURO 2012TM サッカー欧州選手権|WOWOWオンライン) 【林バウツキ泰人】
サッカー,ユーロ2012,林バウツキ泰人

ライター・林バウツキ泰人氏

‘85年生まれ。小平生まれの立川育ちだが、日本人の父親とポーランド人の母親を持つ。名前のバウツキは工業都市ウッジ(ポーランドのデトロイトみたいなとこ)の極悪地帯「バウタ」より由来する。サッカーと野球をこよなく愛し、海外サッカーだけでなく名古屋グランパスと西武ライオンズの熱狂的ファン。本誌でも活躍する、通訳から皿洗いまでこなすマルチなライター。座右の銘は「I hate everyone equally」
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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