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30代が逮捕される原因は『恋愛』『結婚』がらみ

法廷で見た、30代被告の姿  裁判員制度施行後も、一般人にはまだまだ馴染みが薄い裁判風景。法廷における30代の被告には、何か特徴はあるのだろうか。そこで、裁判傍聴集団「霞っ子クラブ」の元リーダー・高橋ユキ氏に30代の被告の傾向について聞いた。 「主張が強い20代や、聞かれてもいない身の上話などを長々話す40~50代と違い、30代は聞かれたことだけきっちり答え、それなりに反省の色も見せる。一言で言えば、ソツがない感じです」  一応の社会性はありながらも、犯罪という逸脱行為を起こしてしまうとは皮肉なものだ。 「私は殺人事件の傍聴に行くことが多いのですが、30代は『恋愛』 『結婚』がらみのケースが多い。例えば、渋谷エリートバラバラ殺人事件の被告。外資系会社員の夫のDVを理由に、離婚を切り出したら暴行されそうになり殺害。当時、彼女は32歳でした。また、町田の妻殺し事件の被告も犯行時は34歳。以前から逆DV気味だった妻に、携帯電話のエロ画像について問い詰められて殺害したんです」  確かに、不同意堕胎の元医師(犯行時35歳)や、別れさせ屋事件の被告(犯行時30歳)も色恋がらみ。どの事件も、はたから見れば事前に防げそうなものばかりだ。 「30代の犯罪者の事件を傍聴していると『もう我慢できなかった』という言葉をよく耳にします。30代は会社でも家庭でも、責任を負わされる年代。世間体を気にしすぎるのか、一人で問題を抱えすぎてしまった末に、犯行に及んでいるケースが多い気がします」  ストレスが限界点を超える前に、誰かに相談していれば……と悔やまれる。このコミュニケーションレスの社会では、いつ我が身に降りかかるとも限らないのかも……。 【高橋ユキ氏
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’05年に「霞っ子クラブ」を結成。現在、クラブは解散し、独自の裁判傍聴を続ける。著書に 『あなたが猟奇殺人犯を裁く日』など ― 30代は[逮捕]の危険年齢【6】 ―
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