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金銭的にも精神的にも余裕があってこその専業主婦ライフ!?

最近、専業主婦になりたいという若い女性が急増中。かつては、男たるもの一家の大黒柱として家族を養い……なんてのが男の甲斐性だとされていたけれど、このご時世、そんなことができるのは少数派。今や女の憧れとなった「専業主婦」の理想と現実とは? 甲斐性暴落と妻の溜息 金銭的にも精神的にも余裕があってこその専業主婦ライフ!? 自由になるお金がない 「夫は毎月14万円を生活費として渡すだけ。持ち家なので家賃はかかりませんが、中2と小4の子供がいるので、教育費込みでこの金額では大変なんです……。結婚式などで急な物入りのときなどは、実母から借金しています」(44歳) 「子供が小さく、働きに出れないだけで主人が高収入というわけではないので家計は大変」(36歳) と、今ドキ、セレブのように言われたとしても、内実、専業主婦の生活はセレブのそれとは程遠い。 しかし、旦那が高給取りならそれでいいというわけでもないのは、都心のタワーマンションに住む森真沙代さん(仮名・39歳)の証言からも窺える。 「夫は20歳年上の実業家で、私が25歳のときに結婚しました。子供を年子で3人産んだこともあり、専業主婦になりましたが、夫には『世の中はパートしなきゃ生きていけない妻もいるのに、お前は幸せだ。感謝しろ』とことあるごとに言われ、『食費は3万円でおさまらないのか?』などと家計のチェックも厳しく、日々のやりくりは大変。いっそ働きたい」 しかし小中学生になった3人の子供たちの食事の用意、塾の送り迎え、受験準備、靴下さえ自分ではかない夫の世話などで日々忙しく、実家も遠くて頼れない。 「周囲にはお金持ちだと羨ましがられますが、お金があるのは夫。私じゃないんです」 そう、経済的に余裕があっても、それをカサに着る器量の小ささでは、甲斐性があるとはいえない。 結果、「自分に収入がない」(36歳)ということに遠慮する主婦も多く、「私のお小遣いは2万円で、そうそうママ友とのランチにも行けない。頻繁に奥さまランチ会ができる人はワンランク上の人たちだと思う。旦那の稼ぎが悪く、年2回しか奥さま会に参加できない人もいて、彼女に比べたらマシだけど」(38歳)と、息抜きのママ友付き合いもままならず。 「お小遣いはなく、服も化粧品も買えず、美容院もめったに行けない。育児疲れでボサボサ頭のまま、完全に疲れた主婦」(30歳)となったら旦那もガッカリだろうし、「自分の稼ぎじゃないから、自分の両親へ何もしてあげられない」(38歳)と、親孝行もままならないのでは、あまりに切ない。 ’08年にユーキャンが行った「子供のいる専業主婦の意識調査」によると、家事を時給計算した場合の平均が882円。この額が高いか安いかは判断の分かれるところだろう。が、「主婦は365日無休のボランティア」(32歳)なんて自虐的なコメントを聞くにつれ、彼女たちが本当にツラいのは、金額の多寡ではなく、「専業主婦が家事をやるのは当たり前だと思われ、なんの評価も感謝もされない」(35歳)、「『働かざるもの食うべからず』という目で見られること」(39歳)にあるのかも。 ◆ムカついた夫からの一言 「税金払ってから言え」(33歳) ― 「男の甲斐性」大暴落 今や専業主婦は狭き門!【3】 ―
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