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【サル VS 静岡県民】サル発見の市内放送。ついに遭遇したが…

【サル VS 静岡県民】(後編) サル発見の市内放送。ついに遭遇したが……  車のドアを開け、待つこと6時間。もはやすっかり昼となり、散歩中のおっちゃんの怪しむ視線が痛い。「このまま日光浴して帰るのか……」と、思いかけたそのとき。 「○○中学校南側で被害者が出ました」と、響き渡る市内アナウンスが。サル被害発生以来、富士宮市では目撃情報を市内放送する態勢をとっているのだ。すぐさま現場に急行。周囲を捜索してみると、目の前を一瞬横切る影が。「サルか!?」そう思ったが、よく見てみると……ネコだった。 しかし、落ち込む間もなく、続けざまにアナウンスが流れる。 「芝川駅近辺の民家に侵入!」 近い。まだヤツは近辺にいる! すぐさま現場に向かうと、そこには網や縄を持った十数人の市職員たちが物々しく臨戦態勢をとっている。住民も見物に現れ、ちょっとした”祭り”状態だ。ここで張るしかないと、目撃地付近の路上で座って待つことさらに3時間。 「一目だけでも!」心の中でそう呟いた瞬間、絶壁の上の茂みの中から「パキパキッ」と木が折れる音。そして、勢いよく飛び出すサル、もとい子ザル? 「出たぞ!」と、見物する住民が叫ぶ。「どこだ!?」と駆け寄る市の職員。だが、現れた愛らしい子ザルはファンサービスをするかのようにケツをボリボリかいてまた茂みの中へ戻ってしまった。その後も付近で車を開けて待つも現れず。残念ながら捕獲は失敗に終わった。 だが、ここで疑問が一つ。あれは本当に「噛みつきザル」だったのか。前出の加藤園長に写真照合を依頼してみた。 「日中だけ山から下りてくる”通勤ザル”化している可能性もありますね。噛まれた被害者のケガの重さにバラつきがあるので、恐らく、噛みつきザルは親と子の対で動いています。これはその子ザルのほうじゃないでしょうか」 市の対応はすべて後手後手で、10月1日時点では被害は増え続けていた。そして、10月10日にようやく捕獲は成功。住民や市職員からは一様に「ほっとした」と安堵の声が漏れた。子どもたちもようやく安心して外で遊べるようになるだろう。ところで、我々が見たあの子ザルは結局何だったのだろうか?
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サル出現を知らせる市内アナウンスの後、市の職員数も増え、周辺住民も巻き込んでの大騒動に。 その後、付近を捜索してみると怪しい影を発見。「サルか!?」と期待するも、結局ネコ
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9時間以上にも及んだ張り込みの末、ようやく出没したサルはのんきにケツをかく子ザルだった。 こんな子ザルに大の大人が振り回されているとは…… ― ここは日本か?[人間VS野生動物]泥沼の市街戦【2】 ―
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