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小誌記者が実践! 14万8298円で世界一周できた!【その5】

運賃が世界で最も安い シンガポール⇒マレーシア  この日は隣国マレーシアのクアラルンプールへの移動だが、フライト時間はたったの50分。これは、疲れたカラダにはありがたい。  同区間は距離の短さもそうだが、運賃が世界で最も安いことで有名。基本料金の最低額がなんと8シンガポールドル(=約500円)なのである。むしろ、空港税や燃油サーチャージなど運賃以外に付加される金額のほうが高いのだ。  就航しているのはアジア最大手のマレーシア系LCCのエアアジア。だが、シンガポールのチャンギ国際空港ではどういうわけか、LCC用のバジェットではないターミナルを利用していた。  チェックイン時、唯一の荷物であるリュックが重さ9kgと重量オーバー。大手エアラインなら20kgが上限だが、LCCは機内への持ち込み荷物の上限が厳しく制限されていて、エアアジアは7kg。しかも、重量オーバーした荷物を預けるには追加料金が発生してしまう。  それを知っていたので、かなりコンパクトに荷物をまとめたつもりだったが、15シンガポールドル(=約940円)の追加料金を取られてしまった。 「予約時にオプションで”荷物を預ける”にすれば、より安く済んだのに」(エアアジアの女性職員)  とはいえ、追加料金を払っても安い。50分のフライト時間では機内食やドリンクを注文する乗客も少なく、どこで採算を合わせているのか、要らぬ心配をしてしまう。  さて、マレーシアのクアラルンプールには深夜に到着。エアアジア専用のターミナルは、夜中とは思えないほど利用客が多かった。朝早く飛ぶ便も多く、空港に寝泊まりする人も珍しくない。  乗り継ぎの関係で、市内のチャイナタウンにある1泊1500円の安宿に2泊。そして、今回の世界一周旅行で最長時間(約14時間)となるロンドン行きに搭乗した。  飛行機は、エアアジアのグループ会社で中長距離路線専門のエアアジアX。長距離用とあって座席にヘッドレストがあり、有料の機内食とは別に、音楽&映画観賞用にポータブル式の液晶モニターも有料でレンタルしていた。  また、座席もほかのLCCに比べて広い。ただ、長距離ながら、茨城空港に就航した中国の春秋航空が行う機内体操などはなかった。  ちなみに、人気メニューはカップ麺(約160円)。到着までに何度も食べていた乗客もいたほどで、狭い機内に充満するいい匂いが食欲をそそる。僕もつい2度も注文してしまった……。
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エアアジアなど東南アジアの複数のLCCは、機内手荷物の重量を 上限7kgに設定。ただし、長距離路線なら重量上限も増える
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