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なぜ、おかしな法律や条例ができるのか?

アニメやマンガの性表現を規制しようと、「非実在青少年」という概念を持ち出した東京都の「青少年育成条例改正案」が、表現の自由を奪いかねないと騒動になったのも記憶に新しいところ。だが、この世はすでに施行されている”おかしな”法律や条例がたくさんあるようだ。これらのルールは果たして”悪法”か?  おかしな法律・条例ができる前提条件は、”おかしな人の存在”だ、と弁護士の角田氏は語る。 「例えば、鳥取ペット条例の場合は、”犬を100匹飼育していた人”を狙い撃ちしていました。豪邸条例の場合も高級住宅地に小さな家を建てようとする、周辺住民からすれば”おかしな人”がいたのかもしれません。そんな”おかしな人”を既存の法律・条例で規制できない場合、新しいものが必要になります。そこで本来なら当該者が本当におかしいのかを検証しなければなりません。例えば芦屋に小さな家を建てようとする人、本当はおかしくないですよね? むしろ他人の財産権を制限してまで高級住宅地のイメージを保とうとする周辺住民のエゴがおかしいのかも。その検証を怠った結果、おかしくない人を規制するおかしな法律・条例ができてしまうのです」 【角田龍平氏元芸人弁護士
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’76年生まれ。「おおかみ少年」というコンビで漫才をしていたが解散後、弁護士に。現在は『サンデージャポン』(TBS系列)の準レギュラーとしても活躍中 取材・文/ウエノミツアキ イラスト/テラムラリョウ ― おかしなルール報告書 Vol.1【5】 ―
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