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小沢新党だけじゃない!「世界のヘンな名前の政党」

もっぱらそのネーミングセンスに話題が集中しているように思われる、小沢新党「国民の生活が第一」。「長ぇよ」「ラノベのタイトルかよ」とネットでの評判も散々だが、世界にはまだまだヘンな名前の政党がある! そのいくつかをご紹介しよう。 ●票を入れたい候補者がいない!党(イギリス) イギリスNo Candidate Deserves My Vote! 投票用紙に「該当者なし」欄を設けて、選挙のやりなおしをシステム化することを活動目的としている。いつまでたっても選挙が終わらないんじゃないかという気もするが……。 ●デス、ダンジョン&タックス党(イギリス) Death, Dungeons and Taxes Party デス、ダンジョン&タックス党フランスの併合、税率90%、移民は弓矢と熱湯をもって空港から追い返す――などの物騒な公約を掲げて2005年のイギリス総選挙を闘うも、議席は得られず(得票数は200以下)。党自体は存続しているようだが、2010年の総選挙には出ていない。 ●家賃がバカ高すぎる党(アメリカ・ニューヨーク) Rent Is Too Damn High Party ニューヨークの高すぎる家賃に憤るジミー・マクミランが設立。ニューヨークの選挙法では、党名が15字までと定められているため、2009年の市長選ではマクミランの抗議にもかかわらず「バカ(Damn)」の4文字が削除されたが、2010年には「too」を「2」とする形に党名が改められた。 ●誠実なる怠け者連合(デンマーク) Union of Conscientiously Work-Shy Elements デンマークのコメディアン、ヤコブ・ハガードがジョークで設立した党。設立以来約15年にわたってすべての国政選挙に出続けた結果、1994年の選挙では23,000票を得て、実際に議席を取ってしまう。公約は天気をよくする、インポの権利を守る、公園のアヒルに与えられるパンを増量する――など。最後のひとつは実現したらしい。ハガードは議員を一期務めたのち、政治から引退した。 ほかにも「ドナルド・ダック党」(スウェーデン。ディズニーとはなんの関係もなし)、「ミス・グレート・ブリテン党」(イギリス。ミスコン出身者が「議会をセクシーにする」ために結成)など、ヘンな名前の政党はまだまだある。 なんとなく、この中に「国民の生活が第一」が入っていても違和感のないラインナップだが、やっぱり政党の名前はスタンダードなものに限るとの思いを禁じ得ない。マンガに出てくる架空政党の定番である「民自党」とかのほうが、まだリアリティがあるような……。 ちなみに海外版Wikiにも「珍政党名」のリストが掲載されているが、大半がすでに「解散」している政党であったことを付記しておく。 <文/琵琶子>
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