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働き口はほかにもあるのになぜ風俗を選ぶのか?

働き口はほかにもあるのになぜ彼女たちは風俗を選ぶのか?
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 デキる風俗嬢ほど、短期間でガッツリ稼いでスッパリ足を洗い、何食わぬ顔で真っ当な社会生活を送っているもの。風俗ライターのR氏によれば、ズルズルと業界にとどまる”ベテラン”たちは、なんらかの問題を抱えているケースが多いという。 「結局、男への依存と借金と社会不適応、これがキーワードでしょう。基本的に快楽主義者なんですよ。楽しいことが好き、ツライのは嫌。働きたくないけどお金は欲しい。だから借金するとかね」  元風俗嬢の主婦、亜美さん(仮名・38歳)もR氏と同意見だ。 「『風俗辞めようと思っても、学歴も職歴もないから雇ってもらえない』ってよく言いますよね。本当はそんなの近所のスーパーやスナックで働く分には関係ないんです。大丈夫だよって教えてあげても、今度は『もっと稼ぎたい』って言うんです。結局、お金がもらえるまで1か月も辛抱できないんですよ。毎日お金がもらえるから、お金がなくなれば働きゃいいって感覚になるんです」  稼ぐカネの総額は変わらなくとも風俗は日払い。風俗特有の朝三暮四のカラクリがあるのだ。 辞めた途端に始まる頑張らなきゃならない日常  一度は足を洗って一般企業に就職したものの、出戻ってしまったというユカリさん(仮名・29歳)に出戻り風俗嬢の悩みを聞いた。 「金銭感覚が狂うってのもあるんだけど、一番大きいのは時間。朝10時に出社とか残業とか、普通の人なら当たり前のことを『風俗辞めたんだから、頑張らなきゃ』って、常に考えながら生活しなきゃいけないのがすごく苦痛」  一度吸ってしまった蜜の味は、そうそう忘れられるものではないのだという。ほかにも、「好きなバンドの追っかけで、時間とお金が自由になるから」など、時間とカネというキーワードに絡んだ答えがよく聞かれた。逆に「過去をバラすって言われて、店が辞めさせてくれない」といった前近代的な話をしたのは、一人だけ。 「まぁ、ダメなコだって俺たちが言ってもさ、そういうコを雇っちゃう俺たちもいるしね」  と語る風俗店店長の言葉が風俗業界を表しているのかもしれない。 モデル/COCO@ ― 下流風俗嬢がそれでも仕事を続けるワケ【7】 ―
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