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「出会い系サイトは怖いけどアプリなら平気」10代ギャルの希薄過ぎる警戒心

スマホ利用者の増加とともに、無料で気軽にコミュニケーションをとれるスマホアプリの人気も上昇。利用者が2000万人を突破したLINEをはじめ、動画中継が可能なものなど、多種多様なサービスが提供されている。一方で、その利便性を悪用した“出会い目的”のユーザーも増加し、すでにスマホアプリで知り合った少女(17歳)への準強姦容疑で逮捕者が出るなど、事件化しているケースも多々ある。無法地帯と化す、スマホアプリの現状を追った! ◆10代女子に危機意識を聞いた! 高校生,出会い系サイト,アプリ これまでに、スマホアプリが悪用されて事件化したケースはどれも、10代の少女が成人男性に狙われるという構図だった。彼女たちはアプリでの出会いに対してどんな危機意識を持っているのか……。渋谷の街頭などで、数十人の10代女子から話を聞いてみた。  すると、まず驚かされたのは、SPA!でも以前紹介したスマホアプリ「斉藤さん」の認知度の高さだ。(https://nikkan-spa.jp/263067) 「最初、ギャル系ファッション誌にアプリの情報が載ってて、それで『おもしろそ~』と思って友達と試してみたんだ」(15歳・高1) 「先輩に教えられてやったことあるよ。一時期、クラスで流行ってみんなやってた。いきなりチンコを見せてくるヤツもいたけど、それをクラスで回し見してたんだ。超ウケた(笑)」(16歳・高2)  ファッション誌などで紹介されたのがきっかけになり、口コミでどんどん広がったらしい。なかには実際に、男性と会ったコもいた。 「『斉藤さん』で知り合って、その後はLINEを使って会ったよ。相手は29歳の大工さん。ヤンキーぽいイケメンだったからいいかな~って。車で迎えに来てくれて、近くにホテルがなかったから、彼の家に行っちゃった。けど、なぜかその日から彼とは連絡とれないんだよね……」(17歳・高2)  ほかに、こんなエピソードも。 「『らくがきライブ』でチャットをしたら、相手の字が超丁寧でカワイイの。だからなんか安心しちゃってLINEのIDを教えたのに、『Hしよーよ』って豹変された(笑)。すぐにブロックしたけど、マジでムカツク!」(17歳・高2) 「友達が『スマとも』ってアプリで知り合った男と付き合うことになったんだけど、でも、そのコ、全然顔が違う『詐欺写メ』を載せてたから、男がブチ切れて……。会ったその日に、山の中に車で連れてかれて置き去りにされたって。マジで悲惨だよね(笑)」(17歳・高3) 危険な体験も彼女たちにとってはネタの一つらしい。「みんなやってるし自分も大丈夫」(18歳・高3)と、根拠なき自信を示した。 ◆ 「希薄すぎる」警戒心と、「もろすぎる」防御法  彼女らの防御意識はどうなっているのか。「見ず知らずの男と会って危なくないの?」と話を聞くと、よく聞かれたのが「会う前にミクシィで相手をチェックするから大丈夫」という意見だった。 「会う前に相手のミクシィやブログを見て、信用できるなら会っているから平気」(15歳・高1) 「一回、LINEの電話とかで話して、過去の恋バナを聞くと相手の人間性が分析できるでしょ? それで決める」(18歳・高3)  ほかにも「女友達と2人で会えば大丈夫じゃないかな。2人いれば、男相手でもなんとかなりそうだし」(16歳・高1)など、根拠のない自己防御法にかなりの自信があるようだ。また、「『出会い系サイト』だと、怖くて身構えるけど、『アプリでなんとなく会う流れになる』なら、いいかも」(17歳・高2)と、矛盾を感じる声も少なくはない。これが、スマホアプリが“あって当たり前”な世代の感覚なのだろうか……。 ― スマホの[出会えるアプリ]が(驚)進化中【7】 ―
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