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痴漢検挙件数が多い埼京線。では、冤罪相談件数が多いのは?

痴漢検挙件数が多い埼京線。では、冤罪相談件数が多いのは?  満員電車に乗れば、女性は必然的に痴漢や盗撮のリスクが発生する。と同時に、男性には冤罪のリスクが降りかかる。悲劇は、どの路線で起きるのか――。  警察庁が今年の春と秋に行った調査によれば、痴漢、盗撮、強制わいせつの検挙数は、埼京線、中央線、東海道線、京王線、西武線、京浜急行線などで多い。これらの路線は、かねてから”痴漢電車”として知られる。  その一つ、京浜急行については、 「自衛隊基地がある駅から乗ってきたイカつい外国人に、何度か痴漢されたことがある。ズボンやスカートの上からお尻を触ったり、肘で胸をツンツンするだけでなく、AVさながらに容赦なくタイツやパンツをめくり、陰部まで触ってくる」(24歳・女性)という証言もあるほど。  当然ながら検挙数が多い路線ほど冤罪被害が生まれる傾向に。痴漢えん罪ネットワーク事務局に、冤罪の相談が多い路線を聞いた。 「’02年から今年まで、相談件数は300件以上に上ります。路線名を教えてくれた相談者の中で多いと感じたのは、西武新宿線と西武池袋線の2線。それ以外だと中央線、山手線、総武線、京急線が多い印象ですね」  実際に西武線の痴漢冤罪事件はニュースでも耳にする。例えば、’04年に逆転無罪判決が出た「西武新宿線事件」や、被疑者の病状から犯行が不可能と言われている「西武池袋線小林事件」など。  こうした冤罪被害の裏には、痴漢冤罪の美人局グループの存在もあるという。かつて、美人局グループの1人に取材をしたことがある報道記者はこう語る。 「あれは自衛官を狙った犯行でした。その路線には、自衛官しか降りない駅があったので、狙いは定めやすかったそうです。自衛官は体裁があるから、たとえ濡れ衣でも表沙汰にはしない。その弱みにつけ込み事件をでっち上げ、示談金を要求したんです。痴漢による迷惑防止条例違反の場合、5万円以下の罰金だったので、やってもないのに認めてしまう人も多いでしょうね」(報道記者)  降車駅を見てターゲットを決めているとすれば、特定の路線で冤罪が発生する恐れがある。ただ、前出の事務局は今後、検挙数も冤罪も減るだろうと見ている。 「今は容疑者と被害者から繊維片や汗などの微物を採取したうえでDNA鑑定を行い、客観的物証で無罪判決になった例も出てきている。この流れが続けば、事件をでっち上げにくいし、検挙もしにくくなるのでは、と考えます。実際その動きを受けてか、冤罪相談は減っていますね」
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埼京線は、昨年末に設置した防犯カメラを全車両に増設。 埼京線に乗り入れるりんかい線にも設置されている ― 沿線別[電車内のヤバい人間]図鑑【2】 ―
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