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“悪い人”は本当に金持ちなのか? 実際に比べてみた

新聞などの記事で『オレオレ詐欺で200万円の被害』や『違法風俗店が1年で4000万円の荒稼ぎ』などと目にするが、実際に裏家業に従事する者が手にする、経費などを差し引いたカネはいくらなのだろうか……。なんとはなしに想像はできるものの、具体的な数字は見えてこないものだ。そこで今回は裏家業の方々80人を直撃。懐事情を赤裸々に語ってもらった。 “悪い人”は本当に金持ちなのか? ◆’09年の民間平均給与 405万9000円 (国税庁・民間給与実態統計調査) 国税庁が毎年公表している「民間給与実態統計調査」によれば、平成21年の平均給与は405万9000円(男性500万円・女性230万円)だった。’08年秋のリーマンショックの影響をモロにかぶり、前年比23万7000円もの減少は’49年の調査開始以来、過去最大の落ち幅。’97年のピークと比べれば、実に61万円も下がり、勤労者世帯はまさに塗炭の苦しみの中にある。 平均年収400万円以下の人々は実に全体の60%超。世間の半数以上の人は、平均以下の年収という奇妙なねじれが起きているのだ。一部の金持ちが日本の経済を支えていると言っても過言ではなく、そうした金持ちたちは下表のとおり大企業、高学歴など社会に出た時点でのアドバンテージを持つ者が大半である。これでは中流、もしくはそれ以下の人にしてみれば、夢もへったくれもない状況ではなかろうか。 裏稼業の懐事情に活路を見いだせるか? だが、こうした平均年収はあくまでも一般人、いわゆるカタギの方々の数値である。ここには上でもなく下でもない、裏の道。そう、裏稼業のお仕事に従事する者の収入は一切加味されてはいないのである。 例えば、暴力団の三次団体組長クラスなら学歴不問で年収数千万円が可能だし、裏カジノ経営者なら億単位のカネを掴むことができる。だが、いきなりそこまでの巨悪に駆け上がることはできなくとも、風俗のスカウトマンで年収1000万円、繁華街で酔客に声をかけてくるポン引きですら年収600万円超のカネを手にしているのである。 こうした事実を「夢がある」と取るか、「違う世界の話」と流すかは各々の自由だ。しかし、一般に知ることのできない方々の懐事情を知ることは、よくも悪くも刺激になるはず。太く短く花火のような生き方を目指す男たちの懐事情を知ることで、この不況を生き抜くヒントを掴むことができるかもしれない。
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(厚生労働省・賃金構造基本統計調査より作成) ― (裏)稼業の年収、全部晒す!【1】 ―
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