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“幻の銀座駅”に公安の秘密施設が存在する!?

無数に存在する地下に関する都市伝説。陰謀、探検、秘密列車……。見えないからこそ興味はつきない。そんな地下の秘密を探るとともに、誰もが他人事ではない、「リアルな地下の恐怖」に追る! 【伝説の地下空間】 ◆”幻の銀座駅”に公安の秘密施設が存在する!? 一日に200万人以上が往来する銀座駅の地下通路。その一角には誰からも見向きもされず、ひっそりと佇む扉がある。そしていつしか、「階段を下りると幻の地下街がある」「公安調査庁が極秘の施設として使用しているらしい」などの噂が一部で囁かれるようになった。火のないところに煙は立たない。 「幻の地下街は実際にあります」と証言するのは、これまでに100か所以上の地下施設を探索し、地下世界に精通する藤本脩司氏だ。 「三原橋には銀座シネパトスなどが並ぶ地下街があります。当初、ここにある店舗を移転して、銀座駅地下通路の下のエリアに地下街を建設する予定になっていました。しかし、ある事情から断念を余儀なくされてしまったんです」  その事情とは昭和47年の消防法改正。これにより銀座駅の地下街は”幻”と化した。 「消防法の改正により『地下街の末端には、直接地上へ通じる出入り口を確保する』という項目が追加されましたが、構造上の問題で造れなかったんです。それで、やむなく閉鎖せざるをえなくなった。けれど、建設途中で打ち切りとなったので、タイル造りの壁など、その趣は残ったまま。例えるなら、上野駅の地下通路と似た雰囲気です。飲食店などテナントが入る予定だったスペースもそのまま現存し、通路に面したショーウインドウは鉄板などでふさがれています。広大な廃墟のようでした」  また、地下街建設が断念されたとはいえ、この扉は決して”開かず”ではないという。 「以前、地下への扉は銀座駅構内に4つありましたが、現在は2つだけ。その扉もふさがれ、表からは入り口の位置がわからないようになっています。しかし、裏から見ると、コンクリートで塞がれているのがよくわかります。また階段を下りていくと、電気のついた部屋がありました。埃のかぶっていない本などもありましたから、現在も使用されている可能性は高いでしょう。ただ、どのような目的で、誰が使用している部屋なのかはわかりません」 扉付近には掃除道具なども置かれていたという。やはり誰かが地下街へ出入りしているのは間違いなさそうだ。では、最大のミステリーである公安の秘密施設は存在したのだろうか!? 「実際、ある部屋には『貸付関係資料』や『徴税課』と書かれた箱やタイプライターが乱雑に放置されていました。東京都が資料の保存場所として使用していたのは間違いないでしょう。ただ、さすがにこれだけでは、公安の秘密施設があったと証明するには至らないでしょうね」  今後、その存在が明らかになる日は来るのだろうか。
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地下の資料室らしき部屋には膨大な書類やタイプライターが残されていた
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壁面は主にタイル造り。ブロックで塞がれた壁の向こうは人の行き交う銀座駅の通路だ藤本脩司氏
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遺構調査機構代表。全国各地100か所以上の地下通路などを探険しているエキスパート 写真提供/藤本脩司氏 ― [ニッポンの地下世界]のヤバい秘密【3】 ―
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