「相続」にまつわる悲喜こもごも

相続 意外に身近な問題が「相続」だ。

 玉岡義一さん(仮名)には生涯独身の叔母がいたのだが、昨年彼女が亡くなり、遺産が2000万円以上あることが発覚した。

「僕は6人兄弟で、叔母には僕ら以外には近い親族がいないので、彼女の遺産は兄弟で分けることになるだろうと思っていたんです」

 だが、葬式当日。突如見知らぬ男性が現れた。

「その男は生前叔母が世話になっていた医師らしく、彼は『叔母は自分に財産を残すと約束した』と言うのです。最初は僕らも、『そんな話は聞いていない』と反論したんですが、医者は『彼女は目の前で遺言を書き直していた。自分が遺産をもらえないのはおかしい』と主張して」

 結局、両者の話は平行線をたどり、民事裁判に発展。裁判の結果、叔母は計3回遺言書を書いており、2回目では医師へと書いたものの、やはり思い直して3回目に「財産は甥たちへ」と書き残していたため、なんとか遺産は兄弟のもとへ。

 彼のように引き継ぐのがプラスの遺産ならまだいいが、困るのがマイナスの遺産の場合。大木卓也さん(仮名)は、昨年父親を亡くした。

「残された弟と一緒に、遺品処理をしていたら、債権者から連絡が来て父親に数百万円の借金があることが判明。弟もまだ学生で、到底支払い能力はなかったので、遺産放棄するつもりでした。でも、プライベートで忙しかったこともあり、手続きが遅れてしまって。ようやく遺産放棄の手続きをしようと思ったら、なんと期限切れていて……」

 通常、遺産放棄をする場合は、自分が相続人であると認識してから3か月以内の手続きが必要だ。

「僕はその制度を全然知らなくて。いま、民事裁判で何とか返済しなくてもよいようにと協議中です」

 一方で、親の資産を把握していたため、堅実な将来設計を立てた人も。桜井俊夫さん(仮名)は、3年前に念願のマイホームを購入した。

「自分の母の貯金で買いました。母は父が亡くなったときの保険金を3000万円ほど持っていました。そこで、『老後の面倒を見る。先に渡してもらったほうが得だ』と説き伏せて、そのお金で郊外に家を建てました。今は、母親名義ですが、将来的な相続を視野に入れて準備しています」

「相続」ほど明暗が分かれるものはないだろう。週刊SPA!8/28発売号では「今すぐ使える相続&贈与の徹底活用術」という特集を組んでいる。意外と身近な問題「相続」を考えるきっかけにしてはいかがだろうか。 <取材・文/SPA!「相続&贈与」取材班 イラスト/サダ>

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