仕事

「独身時代の貯金」をめぐる女の秘密

夫婦とはいえ秘密のひとつやふたつあるものである。「へそくり」だって想定内……と思っている人も多いだろう。が、オンナは無邪気に、そしてしたたかに“現実”に備えている。知らぬは男ばかりなりの、嫁の裏金事情をここに紹介。他人事ではない、かも 【秘密の貯金:1500万円】 ◆内緒にしていた独身時代の貯金は住宅購入の頭金に。そして今、新たな秘密が 吉田瑞穂さん(仮名・35歳) 裏金 学生時代から貯金体質だったという吉田瑞穂さん。毎月積立貯金をし、引き落とせないよう通帳は実家に保管。32歳で結婚するまでに1500万円を貯めた。結婚するときも「言う必要はないと思い」、その存在は彼に内緒のまま。が、昨年、一戸建ての購入の際に打ち明けることに。 「独身時代からずっと家が欲しかったんです。住んでいたアパートの近所に約3000万円のいい物件が出たので、私の貯金を頭金にするからって。彼は『そんなに貯めてたの!?』って驚いていました」  吉田さんは転職したばかりで住宅ローンを組むことができず、借り入れは夫名義。毎月、返済額を吉田さんが夫に渡している。家の名義は9対1で、ほぼ吉田さんにあり、「ローンの返済が終わったら、10割、自分の名義に変更する予定」。それは旦那にも伝えてあるが、マイペースの彼はあまり興味はないようで、「プライドとかないのかなとも思います」と吉田さん。 「結局、家計は住宅費を私が負担し、彼が食費や光熱費を担当。残りは互いにノータッチ。私は彼の年収も知っているので、『貯金しなよ』と言うんですが、してるかどうか(笑)。彼は私の収入も、繰り上げ返済のためにしている貯金200万円の存在も知りません」  そしてもうひとつ、秘密がある。 「実は『私が死んだら、家は実家の両親に遺産として残したい』という遺書を書いています。彼のモノになるのはなんかシャクで(笑)」 イラスト/佐藤ワカナ ― 男が知らない[嫁の裏金](驚)事情【6】 ―
おすすめ記事