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男が選ぶ[好きな男/嫌いな男]2011【その10】

【鼎談】好感度上昇を狙う有名人はサブカル好きを主張せよ! さて最後は、各界の人物観察のプロとして、宇多丸氏、小島慶子氏、速水健朗氏の3人に、今年のランキングについて語ってもらった。
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宇多丸氏 ヒップホップグループ・ライムスターのラッパー。『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ)などラジオ出演も多数 小島慶子氏 ラジオパーソナリティ。『小島慶子 キラ☆キラ』(TBSラジオ)ほか、テレビ、エッセイ連載、グラビアなど多方面で活躍している 速水健朗氏 編集者、ライター。著書に『自分探しが止まらない』など。『文化系トークラジオ Life』(TBSラジオ)のレギュラーとしても活躍 テレビ離れが深刻化し自分で独自の知識を持つ「専門家」の時代が到来 宇多丸(以下、宇) 「嫌いな男」に始まり、ネガティブ系は海老蔵が軒並みランクイン! まぁ、年末はこの話題一色だったしね。 小島慶子(以下、小) でも、私は別に市川海老蔵さんのこと好きでも嫌いでもないけど、謝罪会見での取材陣の質問は、「こいつを謝らせたい」って雰囲気が伝わってきて、ちょっとイヤだったなぁ。 速水健朗(以下、速) 昔から有名人のバッシング報道はありましたが、ここ数年はもう「報道」じゃなくて「産業」ですよね。「人気者をつくっては落とす」という”バッシング生産システム”が完成している気がします。一方、イチローと福山の人気は根強い。  福山は『龍馬伝』もあったからわかるけど、イチローって「’10年ならでは」感があんまないよね。  記録は出してたけど、ほかに目立つことはなかったような……。  ……前から思ってたけど、イチローさんの服って変じゃない?  へ? なに言ってるの?  例えば、彼の着ている服の柄とか巻物とかなんとなく気になるときがあって……。  う~ん、イチローの服って言われても、正直ピンとこないなぁ。  そっか~。気のせいかな……。  今度チェックします(笑)。あと、今年はニューフェイスが少ないですね。水嶋ヒロや向井理とかの名前がもっと挙がるかと思ったけど。目立つのは渡部陽一、池上彰、マツコ・デラックスぐらい?  渡部さんはカメラマン、池上さんはジャーナリスト。マツコさんは編集者。’10年に活躍した人たちの特徴は「テレビ以外にも活躍の場がある専門家」ということなのかな。逆に、テレビ出身で見慣れた人に対しては、その「テレビっぽさ」を視聴者が疑ってしまっているような気もしますよね。 吉田豪もメロメロに!福山のサブカル力とは?  でも、テレビの人なのに福山は人気ですね。やっぱり、彼の場合はイケメンなのに、下ネタがOKなのは大きい。「いい兄貴キャラ」で支持を集めているんですね。  そういえば、この前、吉田豪さんが福山さんを取材したらしいんだけど、実はすごく福山さんってサブカルが好きで、トークが相当弾んだらしくて。吉田さんが彼のことを大絶賛してましたよ。  え、ウソだろ! あの吉田さんですら陥落するとは……。  しかも、福山さんから「『紙プロ』時代から吉田豪さんの大ファンです!」って言われたらしい。  そんなはずない! 絶対サブカル用のブレーンがいるはずだ!  でも、確かに俺も福山に「ご著書読んでます!」って言われて、かつサブカルトークができるんだったら、陥落するかも……。  「サブカル詳しい」っていう保険は絶大な親近感を生むんですね! 周囲から「スカしてそう」って思われてる人は、彼みたいに「サブカルが好き」って主張すれば、好感度が上がるかも(笑)。  おぉ、サブカル保険! ただ、中途半端だと逆効果。その筋のツワモノと話しても相手をちゃんと納得させるくらい知識がないとダメだよね。その点、福山は吉田さんのお墨つきまでもらってるんだもん。本当、かなわないわ……。 取材・文/ウエノミツアキ 柴崎卓郎 藤村はるな データ集計/黒田知道 撮影/山川修一(本誌) 写真/産経新聞社
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