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シェアハウス初心者が失敗しないポイントは?

近年、シェアハウスが人気だ。ただ、人気が高まるにつれ、トラブルも発生。都内のシェアハウスオーナーは、「最近は若い入居希望者が多く、なかにはノリで来る人もいて、管理が行き届かず住人間で問題が起こることもある」と話す。 ◆ブラックなシェアハウスを見分けるコツはあるのか? シェアハウス「ここ数年、大家さんだけでなく、デベロッパーや投資家からもシェアハウスに関する問い合わせが増えています」と語るのは、シェアハウス運営を手掛けるテクノスタジオ(東京)の平城康行氏だ。 「なかでも女性専用シェアハウスのニーズが圧倒的に高いですね。都内でも利便性に優れたエリアや、きれいで完成度の高い物件に人気が集中している印象です」  一方で、このシェアハウスブームを素直に喜べないという個人オーナーの声も少なくない。 「一昔前は個人で経営しているところも多かったのに、大手不動産の参入や社員寮の再利用などで、客が一気に流れてしまいました。もう最近はシェアハウスも供給過多の状態。入居者を取るには家賃を下げるしかないので、ウチももともと5万円だったのを3万円まで引き下げました」(個人オーナー)  だが値下げしたことで「とにかく安ければいい」と、厄介な入居者も押し寄せてしまったという。 「盗難が多発して警察沙汰になったり、つい最近も20代の女性に家賃を滞納されたあげく、夜逃げまでされてしまいました」(同)  住民の取り合いは激しくなる一方だ。シェアハウス情報サイト「ルームメイト・カフェ」代表の石川智也氏はこう話す。 「シェアハウスの募集掲示板上で、『あそこは最悪だ』、『○○は住みづらい』と、オーナー同士が罵り合う住民争奪戦も起きている。入居の際には、オーナーがどんな人物なのか確かめることも重要です」 「突然退去を迫られた」、「急に家賃を上げられた」など、オーナーとのトラブル例も多いとか。ではシェアハウスを選ぶ際に重要なポイントとは何なのだろうか。 「まず、シェア初心者は法人運営のシェアハウスを選んだほうがいい。次に、事前見学をして家の隅々まで管理が行き届いているかをチェック。また、物件によってはトラブルが起きてもオーナーや管理人にうまく丸めこまれることがあるので、苦情に対応してくれるのかも確認すべきです」(石川氏)  お家選びは慎重に。 【石川智也氏】 シェアハウス・ルームメイト情報ポータルサイト「ルームメイト・カフェ」代表。「シェアの概念を日本に広めたい」と、常時1000件の情報を掲載。http://www.rmcafe.jp/index.html 取材・文・撮影/SPA! シェアライフ取材班 ― 魔窟化するシェアハウスの(狂)ライフ【7】 ―
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