大人も熱狂! 13年ぶり開催のミニ四駆ジャパンカップに密着

ミニ四駆 今年、生誕30周年を迎えるミニ四駆。‘80~’90年代には一大ブームを巻き起こし、これまでの累計販売台数は1億7000万台以上! 小中学校時代に「ハマりにハマった」という方も多いことだろう。

 そんな節目の年を記念して今年、なんと13年ぶりにタミヤが主催するミニ四駆の全日本選手権「ジャパンカップ」が復活した。7月から全国12会場で予選が行われ、各会場の優勝者が9月30日に東京で行われるチャンピオン決定戦に集結。そんな、真の「ミニ四駆日本一」を決める舞台に、かつて小遣いの全額をミニ四駆に注ぎ込んでいた記者(27歳)は、いてもたってもいられずに駆けつけた!

 ちなみに余談だが、記者は小学校6年時に参加した近所のおもちゃ屋の大会で、マイマシンを置き引きに遭って号泣して以来、ミニ四駆に触っていない……。懐かしさとともに、そんな苦い思い出も胸に秘めた再会となった。

◆子供よりも大人のほうが多い?

ミニ四駆

お台場で行われた「ジャパンカップ・チャンピオン決定戦」の様子

 時刻は午前8時。決勝会場の東京・お台場「MEGA WEB」は、大会にエントリーしようとする1000人以上の“ミニ四駆レーサー”たちでごった返していた。ジャパンカップは中学生以下の「ジュニアクラス」と、年齢制限のない「オープンクラス」に分けて行われる。この日は、決勝大会だけでなく、最後の予選となる「東京予選(3回目)」も行われたので、駆け込みで決勝に参加すべく大勢のミニ四駆レーサーたちが集まったのだ。

 会場を見渡すと、目につくのは子供よりもむしろ大人の姿だ。親子で参加している人や、友人同士で来る人。予選レースを前にし、みんな黙々と自慢のマシンをメンテナンスしている。そんな“ピット会場”で、何人かに話を伺った。

「ミニ四駆歴は5年ですね。まあ、正確には小学生の時に始めて高校生で一回辞めて、社会人になってまた始めたんです。おもちゃ屋で久しぶりにミニ四駆を見かけたら、懐かしさのあまり買っちゃって。それから本気でやり始めました。今はマシンに月1万円以上は使っています」(20代・男性)

「孫がやっているのを見たら、おもしろそうで始めたんですよ。孫に教えてもらいながら作ってますけどね(笑)。今では何家族かでチームを組んで、皆で大会に出てるんです。私はもう負けちゃいましたけど、孫が勝ち進んでるんで、これからは応援です」(60代・男性)

「息子と一緒になってやってます。今回で予選3回目です。神奈川に住んでいるけど、なかなか予選突破できなくて名古屋まで行きましたよ。でも、コースのクセも段々見抜けてきたので、そろそろイケそうな気がします」(50代・男性)

⇒参加者の様子【画像】はコチラ
http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=303140


 ちなみに今回のコース最大の特徴は、「ヘルクライム&ナイアガラスロープ」と呼ばれる、落差約1mのアップダウンだ。「みんなそこの下りでスピードを出しすぎてふっ飛ぶんです」(30代の参加者)というこの難所をクリアーできるかがレースのカギとなり、「マシンがジャンプしても着地で衝撃吸収するパーツを用意する人が多い」(同)そうだ。

この「ナイアガラスロープ」でコースアウトするマシンが続出!

「昔ハマっていた方がまた始めたりしているので、年齢層もけっこう高めですよね。皆さん、大人になってお金を自由に使えるからか、レベルも高くなっていますよ(笑)。だから我々も、速いだけでは走破できないバランスのとれたコースを作るのに必死です」(大会関係者)

 会場の特設ステージではゲストトークイベントなども行われ、大会は和気あいあいとした雰囲気のまま進行。そしていよいよ、チャンピオン決定戦が始まった。

◆決勝スタート。老いも若きも男も女も、みんな目がマジだ!

 まずはジュニアクラスだ。レースは決勝用コース(予選用よりも難易度UP !)5周で争う。各地方予選を勝ち抜いた12人が4組に分かれ、それぞれの1位4人と、2着4人での敗者復活戦の勝者1人を加えた計5人で決勝レースを行う。マシンを手にした子供たちの目は真剣そのものだ。周囲からも「いけーー!!」、「そのまま、そのまま、(コース)アウトすんな!!」など、親御さんと思しき熱い歓声が聞こえる。

 結果、優勝したのは船橋葵士くん。5歳とは思えない素晴らしい出来栄えのマシンで、見事優勝を飾った。

⇒ジュニアクラス大会の様子【画像】はコチラ
http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=303152


 続いてはオープンクラス。ルールはジュニアクラスと一緒だ。レースが進むごとに会場のボルテージも上がり、いよいよ決勝戦が始まった。シグナルがレッドからグリーンに変わると、一斉にマシンをコースに放す、立派な大人の男女5人。各々がレースの模様を祈るように見守っている。決勝らしく、誰もコースアウトしないハイレベルな戦いが続くなか、熾烈なデットヒートを制したのは、盛厚太朗さん(27歳)だった。

「(ジャパンカップ優勝は)小学生の頃からの夢でした」と壇上でトロフィーを抱えながら語った盛さん。大会後に話を聞くと、「実は高校で一度(ミニ四駆を)やめたんですが、また始めてよかった。ミニ四駆は大人と子供が一緒になって楽しめて、新しい仲間も作れる最高の競技です。ぜひ皆さん、やってください!」とチャンピオンらしいコメント。

⇒ジャパンカップの様子【画像】はコチラ
http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=303159


 会場では往年のミニ四駆の展示や、販売も行われていた。それを見つめて目を輝かせる子供たちと、大人買いを試みる大人たち。そんな“ブーム再燃”を予感しながら、かつてパクられた愛機と同じ種類のミニ四駆を買って帰る記者だった。 <取材・文・撮影/日刊SPA!取材班>

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