ニュース

「日本人は災害時も礼儀正しい」は嘘だったのか?

 別の問題も起きていた。略奪や火事場泥棒だ。津波に襲われた沿岸部の住宅地では、金庫や貴金属類などがむき出しの状態で放置されていた。被災地以外の地方から来る火事場泥棒集団も。ほかにも、石巻市内のコンビニでは地震発生後自動ドアをロックすると、食料を求めて押しかけた群集が入り口を打ち壊し、略奪騒ぎに発展した。    もちろん、温かい連帯だって生まれている。石巻市の商店主は「どうせ、生もの(青果類)の在庫は腐るから持っていって」と、商品を配っていた。  今回の震災で学んだことを、「新たな教え」として継承していくべきだと僕は身をもって感じた。 火事場泥棒は現金を狙う!
110419_BK2_11.jpg
略奪騒ぎがあったコンビニでは、何者かによってATMが破壊されて現金が抜き取られていた
110419_BK2_10.jpg
津波に流されて損傷した車体からはガソリンが漏れ出す。二次被害の危険もある 取材・文・撮影/丸山ゴンザレス [防災の常識]は非常識だらけ!! -【5】
おすすめ記事
ハッシュタグ