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【Wii U体験レポ】タブレットにボタンがついたような感触

去る10月27日、秋葉原にてゲームメーカー・ユービーアイソフトが主催する「UBIDAY2012」が行われた。ここでは、新作タイトルのステージイベントのほか、12月8日に発売される「Wii U」のローンチタイトルの試遊プレイもあり、多くのファンで賑わった。今回、記者は初めてWii Uを体験することになった。
Wii U GamePad

こちらが、Wii U GamePad。やや大きさはある

今回、体験した作品は以下。 ●『アサシンクリードIII』 ハード/Wii U ジャンル/アクション 価格/7770円(税込) 発売日/12月8日(PS3、Xbox 360版は11月15日発売)  ユービーアイソフトの看板的タイトル。シリーズ最新作として、PS3、Xbox 360版も発売されるが、今回はもちろんWii U版で体験。アメリカ独立戦争が舞台で、先住民とイギリス人の血を引く主人公コナーは戦いを決意するストーリーで、仲間を守りながら、敵を倒していく。もともと、操作がシンプルで定評のあるシリーズだが、Wii U Game Padでも直感的に操作することができ、ストレスは感じなかった。マップが手元で見られるのも非常にありがたい。 ●『ゾンビU』 ハード/Wii U ジャンル/サバイバルホラーアクション 価格/6980円(税込) 発売日/12月8日  Wii Uローンチタイトルでも話題になっているのがこの『ゾンビU』。プレイヤーは、「生き残れるかどうか」ではなく、「どれだけ長い間、人間でいられるか」にかかっている。Wii U GamePadには、マップ、武器の装備、救護キッドを装備できるほか、ゾンビがどこにいるかのスキャンとしても使える。いわば、7つ道具のような役割だ。ただし、あまりにコントローラをガン見しすぎてしまうと、テレビ画面にいきなりゾンビが現われたときに即やられてしまう。そうでなくても難しいサバイバルゲーム。これは、死を繰り返して上達する「死にゲー」と言ってもいいだろう。 ◆日本でのアピール不足がやや気になるWii U本体  2タイトルとも、なかなかのやりごたえであった。さて、そもそものWii U実機の感触を、イベント終了後、ゲームコラムニスト卯月鮎氏と意見交換をしてみることに。 卯月:重いのではないかと心配されている「Wii Uゲームパッド」ですが、実際に持ってみて、見た目を裏切る軽さにビックリしました。重量は約500gで、ペットボトル1本分なんですが、持ち手部分に厚みと丸みがあって持ちやすく、グリップがしっかりとしていて安定感があります。これが軽く感じる秘密でしょう。 ――たしかに、記者も思った以上の軽さに驚いた次第。ただ、それよりも2つの画面を同時に見るのはちょっと大変でしたね。 ⇒試遊プレイの様子はこちら https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=320853 卯月:たしかに、2つの画面を同時に見るのはほぼ不可能なので、その部分は慣れるまで戸惑うかもしれません。手元にスクリーンがあることで、プレイヤーのやれることは飛躍的に増えたものの、人間の情報処理能力が追いつくかどうか……。そこをどうサポートするかもゲーム制作者の腕の見せどころになるでしょう。 ――そういう意味では、Wiiの次世代機でありながら、まったく別物という感じですね。 卯月:私は、「コントローラに画面がついた」というよりも、「タブレットにボタンがついている」というイメージを持ちました。アメリカでは、最近、教育の一環として子供にタブレットを持たせるというムーブメントがあるそうで、今年のクリスマス商戦も子供用タブレットが台風の目になると言われています。その流れに、Wii Uも乗るのではないかと思われます。 ――日本では盛り上がりそうですかね? 個人的には、しばらく様子見したいところですが……。 卯月:一足先に発売される欧米では、予約が好調なようですが、日本でのアピール不足が少し気になりますね。ローンチタイトルも『NewスーパーマリオブラザーズU』や『ゾンビU』を除いて、移植ものが多く、タイトル数も欧米より少ない状況です。現時点で、まだ体験会の発表もなく、注目のSNS機能「Miiverse」の詳細も明らかになっていません。これから約1ヵ月で一般層への浸透をどれだけ図れるかが、日本でのスタートダッシュのカギになりそうです。 Wii Uに関しては、まだまだ今後も追っていきたい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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