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支援物資は「明けない夜はない」と書いたTシャツ!?

 GWには都内でも震災チャリティ関連のイベントが数多く開催された。  「生きる」をテーマにしたチャリティライブに、会場設営ボランティアを兼ねて参加することに。だが開演するなり、登場したのはバンドではなく主催代表。数十分に及ぶ熱いスピーチが始まった。 「愛のある言葉とコミュニケーションで、世界は変わります。日本人は、お互いを褒めるのが苦手な民族だけど、自分の価値を認めて、相手の価値も認める、これが明るい世の中をつくるのです。私たちの団体は笑顔がキーワードなので、今日は皆さん、常に笑顔でいましょうね! そのために、今からペアをつくって、笑顔と愛のワークショップをやります」  何だこれ!? 戸惑う記者の目の前で、あれよあれよという間に、周囲でペアができあがった。スタッフの指示のもと、お互いの手を握り合って異様なハイテンションで「出会えて嬉しい! 大好き!」とポジティブワードを浴びせ合い、「その洋服、素敵!」とお互いのことを何も知らない初対面同士で、褒め言葉を無理やりひねり出す。極め付きはペアでハグ。逃げ出したくなったところで、ようやくライブが始まった。一安心……と思いきや、最大の問題はこのライブ後に待ち構えていた。 「義援金を送るのではなく、真心を送りましょう」と、配られたのは無地のTシャツ。参加者たちがTシャツに、マジックペンででかでかと、「明けない夜はない」「愛してる」など、愛のメッセージを書き始めた。なかには、立体的で見事なリボンの絵を描く人もいたが、しょせんはマジックペン。これを被災者に送るらしいけど……。間違いなく、無地のTシャツをそのまま送ったほうがいいです。
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「ぽぽぽぽ~ん」を描く人もいた。確かに上手だが、着る人のことを想定しているのだろうか……
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