“やりすぎシャンプー”で日本人の頭皮が痛んでいる?

 就寝前や起床後のバスタイムで、頭皮の汚れや臭いを気にして、ゴシゴシと念入りに皮脂を洗い流す人は多いだろう。だが、そういった清潔への心得が、逆に頭皮のコンディションを悪くする可能性があることをご存じだろうか?「最近、患者さんのなかにシャンプーをやり過ぎな人が目立つ」と話すのは、銀座総合美容クリニックの正木健太郎医師だ。

正木医師

正木医師。「過剰なシャンプーをしている人は多い」と話す

近ごろは『脂をとるシャンプー』が人気ですが、皮脂を取り除きすぎると、頭皮が乾燥して角質が剥がれやすくなり、炎症が起きたりします。皮脂というのはもともと必要なもので、細胞同士をつなぐように表面をコーティングし、肌のバリアを強固なものにしている。なのにそれを取り除くということは、肌のバリアを損なうことになる。ウチにはAGA(男性型脱毛症)で悩む患者さんが来院されますが、脂を取り除きすぎている方も多いので、よく『ちょっとやり方を変えたほうがいい』とアドバイスしています」

 また、乾燥する冬場になると“フケ”を気にする人も多いが、それもシャンプーが原因でなることがあるという。

「皮脂を取り除きすぎると、保湿機能も失われ、乾燥肌を助長してしまう。秋冬にフケが出る原因は乾燥が多いので、そういう体質の方が『脂をとるシャンプー』を使うと、その傾向を助長してしまう事もあるのです。中には簡単に言うと『弱い合成洗剤』のようなシャンプーもあり、コレは本来、頭皮にとってあまり好ましい物ではないのです。主婦の方が洗剤で手荒れしてしまうのと一緒で、頭皮に残っていると炎症の原因にもなりかねません」

◆頭皮を洗うのに最適なのは、実は“石鹸”

 では我々男性陣は、どんなシャンプーを使うべきなのか。正木医師は「一番いいのは石鹸です」と話す。

「皮膚科の医師が肌のトラブルを起こした方に、『まず石鹸で洗いましょう』と薦めるように、実は頭皮を洗うのに適しているのは石鹸なんです。なので、当院では患者さん向けに独自の成分を配合したシャンプーを処方していました。ただ、石鹸で髪を洗うと“きしみ”やすくなるし、泡立ちもシャンプーに比べれば悪い。それで、ユーザーの方が使いやすいように改善を行い、『メソケアプラス』というシャンプーを作ったんです」

シャンプー

実際に「メソケアプラス」を使ってみると、やはり泡立ちは抜群だった

 正木医師が開発に関わったシャンプー「メソケアプラス」は、石鹸を主成分としつつも泡立ちを良くし、使用後も髪が“きしまない”ように改良したという。実際に記者も使ってみると、泡立ちの良さもさることながら、その泡の“きめ細かさ”に驚く。普段、汗まみれの頭皮を気にしてトニックタイプのシャンプーを使っていた記者だが、いつもの物に比べると、肌への刺激が格段にやわらぐ印象だ。もちろん、乾燥時に髪が“きしむ”こともなかった。

「シャンプーのやり方に関しても、爪を立てて毛穴の隅々までゴシゴシ洗う人や、1回のお風呂で2回シャンプーしたり、就寝時に洗ったのに起床時にまた洗う人がいますよね。実はそれは、やりすぎの場合もあるのです。1日1回、ちゃんと洗ってよく濯げばOKです。臭いの原因も、どちらかといえば、濯ぎが足りないから出ることのほうが多いんですよ」(正木医師)

 11月4日には、東京地方でも今シーズン初めて乾燥注意報が出された。乾燥が気になる季節だからこそ、より頭皮をいたわるべきと、肝に銘じたい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

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