デジタル

iPadやiPhoneにも対応したドキュメントスキャナー

【PFU ScanSnap iX500】

これまで個人向けドキュメントスキャナーといえば「ScanSnap S1500」が定番だったが、4年ぶりに新製品が登場した。「ScanSnap iX500」はスキャン速度とOCR速度の両方を向上させ、ソフトウェアのインターフェースもブラッシュアップ。さっそく最新ドキュメントスキャナーの実力をチェックしてみよう。ちなみにサイズはW292×D159×H168mm、重量は3kg。実勢価格 4万9800円 PFU ScanSnap iX500◆iPadやiPhoneにも対応した人気ドキュメントスキャナー  PFUの人気ドキュメントスキャナーに新しいフラッグシップモデルが登場した。「ScanSnap iX500」は、A4の紙資料を連続して取り込むことができ、前モデルの「S1500」と比べて、読み取り速度25枚・50面/分と高速化しているのが特徴。書類を電子化したり、書籍や雑誌を裁断して自炊する際に活躍してくれる。
PFU ScanSnap iX500

デザインは前モデルと同様、ミラノにあるToshi Satoji Designが手がける

 新たに紙を送るピックローラーに加え、ブレーキローラーも搭載。原稿が重なって送られないように分離する仕組みで、読み込みミスを大幅に抑えられる。さらに、超音波センサーを使って、紙が重なるマルチフィードを検知することもできる。週刊誌のような薄い紙の雑誌でも、快適にスキャンできそうだ。  スキャンデータをOCR処理すると、日本語で検索できるようになる。以前から搭載していた機能だが、この処理時間が従来比45%まで短縮された。待ち時間が短くなるのはうれしいところ。加えて大量のスキャンに耐えるため、従来5万~10万枚だった各ユニットの交換時期が、20万枚になるなど耐久性をアップ。一般ユースなら末永く使えそうだ。  またPCだけでなく、iPadやiPhoneなどの端末からも「iX500」を操作し、スキャンデータを表示できる。必要な時にPCを起動することなく使えるのは手軽だ。DropboxやGoogleドキュメントなどのクラウドサービスにデータをアップロードし、保管したり、共有したりできるのも便利だ。  溜まるマニュアル類やかさばる書籍、目は通したが捨てるのに気が引ける雑誌類などをスキャンして、部屋をすっきりさせてはどうだろう。狭い日本の家屋では、スペースはコストに直結する。「iX500」の価格は4万9800円と、前モデルと同じ。愛用しているスキャナーのパーツがへたっていたら買い替え時。使ったことがない人なら、かさばる紙を処分できる快感を味わってはいかがだろうか。。

■ITライター柳谷智宣の物欲刺激度 2.5/3

あまりに酷使しすぎて、また「S1500」のローラーがへたってきた

■ 編集担当Kの物欲刺激度 3/3

ワタクシのような貧乏性週刊誌編集者の机は、紙の山が連なっていて、実は机を3つも実効支配している(笑)。毎年、年末が近づくと「来年こそはこの山脈から脱出だ!」と思うのだが、なかなか実行できずにいる。今年の年末こそこれで! この山脈を、どの程度の労力で消すことができるのか試してみたいものだ
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