現在40歳は「70歳厚生年金支給開始」の可能性も 平均950万円の損失に…

逃げ道のない40代。年金や給料が上がらないのはどの世代も一緒。だが、40歳に特有のマネープランを変更せざるを得ない事情があるようで……

◆40歳から備えても遅い!? 70歳年金開始説に現実味が……

藤川 太氏

藤川 太氏

 いつ破綻するかが囁かれ続ける年金問題。将来への不安から、年金以外の老後資金を自分で準備している人も多いだろう。だが、

「’72~’73年生まれの人たちのライフプランでは、今まで以上に年金を当てにできなくなっています」と警鐘を鳴らすのは、ファイナンシャルプランナーの藤川太氏。

「ここ十数年、高齢化による財源不足が問題視されている年金問題ですが、依然として年金の財源確保の目処は立っていない。不足分はこれまでの積立金から補填しているわけですが、年々、この積立金の取り崩しが加速しています」

 この取り崩し額が微々たるものならばまだいいが、’10年度には4.7兆円、’11年度には6兆円。そして、’12年度は過去最高の8.8兆円と、年々その取り崩し額は増大している。

「’11年度の時点での年金積立金残高は、厚労省の発表によると約121.9兆円。財源が増える見込みはほとんどなく、今後高齢者が増加していくという前提で、このペースで積立金を崩していくと、当然いつかは底をつきます。試算すると25年後、つまり、’37年には今ある年金積立金が底をつく……と言われています」

 ’37年といえば、’73年生まれがちょうど65歳になる年齢。財源も積立金もないなか、どうやって年金を確保できるのか。

⇒【グラフ】年金積立金総額と取り崩し金額
http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=360356


年金積立金総額

厚労省が発表した年金積立金総額と取り崩し金額のグラフ。’12年度は震災の影響などもあり過去最大金額の取り崩しが行われた

◆年金のもらいっぱぐれが5年で平均950万円!?

「支給する金額を変えずに、いかに財源を抑えるかを考えたとき、簡単なのは支払期間を減らすことですよね。厚生年金は、’13年から従来の60歳から65歳へと段階的に支給開始年齢が引き上げられますが、これだけでは足りず、65歳から70歳へさらに引き上げようという動きがあります。一般サラリーマンの平均的な厚生年金の受給額は年190万円程度。仮に5年分年金の支払いが遅れるとすると、950万円は損することになりますね。つまり、この世代の人たちは、当初のライフプランよりも、少なくとも厚生年金5年分の貯蓄を余分に用意しておく必要があるんです」

 さらに、藤川氏がもうひとつの不安要素に挙げるのが「医療費」。

「現在、団塊世代の大量高齢化により、医療費財政を圧迫しています。’72~’73年世代が高齢者になる頃には、今のように頻繁に病院通いができる過保護な医療制度は改正される可能性が高い。そうなれば、入院日数の削減、軽度の患者に対しての医者の門前払いなどが日常化していくことも考えられます。’72~’73年生まれはよほどお金を持っていないと今の高齢者のような手厚い保障は受けられないと、覚悟しておくべきですね」

 年金や医療保険も減らされれば、現役時代の貯蓄がなにより重要になってくる。’72~’73年世代には既存のライフプランはもはや通用しないと、重々心しておこう。

【藤川 太氏】
生活デザイン代表。ファイナンシャル・プランナー。年金や保険、税金などの問題に詳しい。近著に『サラリーマン家庭は“増税破産”する』など

取材・文/藤村はるな 図版/西田周平
― [40歳の危機]その傾向と対策【2】 ―

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