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TPP参加の話題にヤクザ業界が敏感に反応している理由

先の衆院選での自民圧勝を誰よりも喜んでいるのは、暴力団なのかもしれない。大きく日本の舵を切ろうとしている安倍政権。その政策一つで生まれる大きな利権に“反社”と呼ばれる人々が虎視眈々と商機を窺っている。彼ら反社勢力はどう動くのか、政策ごとに見ていこう 【TPP推進】日本産食材の輸出に暗躍するヤクザが橋渡し役を担う!
TPP

日本産という高級ブランドは、アジア各国の富裕層に人気。その食品ビジネスは、ヤクザの資金源となっており、TPP参加ともなれば、その利益は莫大なものになるだろう

 条件付きでTPP交渉参加に反対する姿勢を取る自民党だが、政権奪還後に安倍氏は経団連との懇談会で「日米首脳会談の中でしっかり議論する」とした。一見、反社勢力とは関係なさそうなTPPへの参加だが、実は敏感に反応するヤクザは多い。 「ヤクザは先にアジア諸国に行って、すでに拠点をつくっているんです。アジア諸国の富裕層に日本の高級食材が人気というニュースを見たことがあると思いますが、これは何も中国に限った話ではない。アジア各国にニーズがあり、これらを現地に卸しているのが、テキ屋系ヤクザの名門。彼らには、海産物の密漁密輸などで既存の地盤があったんです。TPP参加で日本食材の需要が高まれば、海外とのルートをすでに築いているヤクザが橋渡し役を担うようになるでしょうね」(食品卸関係者)  業態に違法性はないが、彼らはすでにTPP加盟交渉国であるマレーシアやベトナムなどで富裕層向けの食品ビジネスを展開。反社勢力の大きな資金源になりつつあるという。 「自民党政権になって、畜産農家に『海外への輸出ビジネス』をオファーするヤクザが増えている。また、外国人投資家に日本の畜産経営投資を持ちかける詐欺話もある。これもTPP参加を期待した動きの一つでしょうね」(同)  TPPとヤクザには、意外な接点があるようだ。 ― 安倍政権に反社勢力が大喜び【4】 ―
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