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ストーキング被害女性が続出!「位置ゲー」アプリでプライベートが筒抜けに

― 「スマホ出会い系アプリ」がエロカオス状態【2】 ― 去る6月末、国内のスマートフォンユーザーがついに1000万人の大台を超えた(米調査機関発表)。そんななか、スマホ専用の「出会い系」アプリのユーザーも増加中。ところが、その高機能・多機能ぶりについてゆけず、大混乱が生じている。右往左往するユーサーの悲喜こもごもをリポート! ◆ストーキング被害女性が続出!位置ゲーで私生活が筒抜けに!?

ロケタッチのホーム画面。位置情報が筒抜けになってしまうため運営側はプライバシー保護に全力を注ぐが、ストーカーとの攻防はいたちごっこだ

GPS機能を利用した位置情報サービス、いわゆる「位置ゲー」アプリが注目を集めている。これは自分が今いる場所を携帯でマーキングすることにより、ポイントが与えられるというもの。ポイント加算は「何回目の訪問か?」、「レアなスポットか?」などの条件で変わってくるので、わざわざ「位置ゲー旅行」に出かけるヘビーユーザーもいる。中でも老舗の「コロニーな生活☆PLUS」や企業とのコラボで注目を集める「ロケタッチ」などが乱立し、位置ゲー業界は百花繚乱の様相だ。  このロケタッチの機能を出会いに活用するユーザーも多い(運営側は出会い目的の使用を禁止している)。特定の場所にタッチすると貰えるシールをエサに、女性ユーザーを小旅行に誘う男性ユーザーや、ロケタッチで知り合ってからTwitterへすぐ誘導し、懇意になるという使い方がメインだ。  一方、位置情報がアダとなることもある。iPhone購入と同時にロケタッチにハマったという大西翔子さん(仮名・27歳)は次のように語る。 「行く先々で『タッチ』していると、自分の生活が筒抜けになるんです。自宅の場所から勤務先、勤務時間まで簡単にわかりますよ」
ロケタッチ

自分のいる場所が公開されるロケタッチの画面

 また、ロケタッチには「フォロー」という機能がある。ある日、何げない気持ちでフォロワーにフォロー返しをしたところ、突如、悲劇が襲った。なんとストーキング被害に遭ってしまったのだ! 「ロケタッチは無駄に高機能なところがあって、mixiやTwitterと連携してたり、知り合いになってタッチすると、端末情報を通じて電話番号や生年月日までわかってしまう。個人情報がダダ漏れですよ。しかもそのストーカーのタチが悪くて」  H・K(ハンドルネーム)は、まさにやりたい放題だった。大西さんの現在位置をアプリ上で逐次追跡し、Twitterから「今日は都内までお出かけですか?」、「いつもの人とは一緒じゃないのかな?」など粘着質なコメントをよこすようになった。そのうえ、H・Kはホームレスやキャンギャルを隠し撮りして、悪意のあるコメントとともに写メをアップするなど、位置ゲー界の問題児だった。 「Gメールとかがいい例ですが、スマホって他のアカウントと勝手に同期したりするじゃないですか。多機能すぎて自分でも何と何が連携しているのかわからなくなっているし、こうなるとプライバシーがなくなる。まさにストーカー・ホイホイですよね」  その後もH・Kの執拗な追跡はエスカレートするばかりで、身の危険を感じた大西さんはロケタッチを退会した。運営側のTwitterアカウントには「このままじゃロケタッチ殺人が起こるぞ!」などとユーザーからの苦情が多数寄せられているが、根本的な解決策は見つかっていない。
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