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海パンカメラマンが語る「壇蜜」の正体

「まるでドキュメンタリーを撮影しているような気持ちになります」  壇蜜をデビュー当時から知っているという“海パンカメラマン”野澤亘伸氏は、“みっちゃん”の撮影をこう振り返る。
野澤亘伸

野澤亘伸/1968年生まれ。海パンがトレードマークの人気カメラマン。数々のタレント・グラドルの写真集を手掛ける。『渡辺美優紀ファースト写真集「みる神」』(光文社)が好評発売中!

「人生は『道』によく例えられますが、みっちゃんが歩む道は生い茂る木立をかき分けて進むような、イバラの道だと思うんです。どこへ向かっているのか、彼女本人さえよくわかっていないでしょうね」  それでも壇蜜は我が道を行く。 「さまざまな職を経て、今、たまたまグラビア界へたどり着いたというだけ。とりわけ執着もなく、ただただ満足せず前へ進もうとしている。現場で一緒になると、みっちゃんからはグラビアで生き残ろうという気概より、これまでの人生含めた自分を曝け出すという覚悟がひしひしと伝わってくる。だからでしょうか。彼女との撮影は、ひとりの人間の生き様を切り取っている感覚に近いんです」  つまり、壇蜜にとってのグラビア撮影は“仕事”であり、“人生”の一部なのである。 「私たちスタッフが愛を持って接すれば、みっちゃんはそれ以上の愛で応えてくれます。あるカメラマンの意識が自分に向いていなくて涙したことがあるそうです。それほど彼女は繊細で人間らしく、愛に飢えているのかもしれませんね。あと特徴というか、みっちゃんにはキメ顔、特有のポーズはありません。いい意味で“色”がないんです。彼女はカメラマンの色に思い切り染まることができる、稀有なグラビアアイドルなんです」  もちろんグラドルは、外見の魅力があってこそだが。 「表情は凛とした大人の顔立ちですが、体つきはむしろ逆で。グラドル特有の迫力はなく、どこか発展途上で、あどけない『少女性』をはらんでいます。そこに、彼女の特異な経歴が混ざり、自己否定的な切なさを含んだグラビアアイドルに仕上がっている。今やみっちゃんは“壇蜜”という、新しいジャンルになったんです」  2/12発売の週刊SPA!「壇蜜がブレイクした本当の理由」特集では、海パンカメラマンの他にも、ジャーナリストの速水健朗氏、AV監督の二村ヒトシ氏、医学博士の斎藤環氏、社会学者の濱野智史氏、漫画家の能町みね子氏が「壇蜜現象」を分析している。そして、壇蜜本人が、デビュー前の写真などと共に、自らの「ブレイクの理由」を語っている! <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/菊竹規>
週刊SPA!2/19号(2/12発売)

表紙の人/平野綾

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