PS4発表!「ユーザーとハードの距離が縮まるつくりになる」ゲームコラムニスト卯月鮎
本日2月21日、日本時間午前8時、ソニーコンピュータエンタテインメントは、「PlayStation (R)Meeting 2013」を開催し、かねてから噂になっていた新型ハードPlayStation4(以下PS4)を発表した。2006年のPS3の発表から約7年ぶりの新ハードだけあって、ゲームユーザーも注目のニュースだ。だが、新しいコントローラの形は見られたものの、本体のはっきりした形と価格などは謎のまま。同時に、ファイナルファンタジーの新作など、人気ゲームがPS4で開発されていることも明らかにされた。
ご存知のように、PS3もかなりハイスペックだったが、PS4はどこに劇的な進化を生んだのだろう? ゲームコラムニストの卯月鮎氏に聞いてみた。
――発表された情報を見て、どのような感想を抱きましたか?
「任天堂のハードが触ってみたくなるような玩具的な方向性なのに対して、SCEのハードは個人個人のニーズに応えるPC的な高性能マシンという特徴がありました。今回のPS4のスペックを見て、その傾向がより強くなったと感じました」
――PS4の注目ポイントはどこでしょうか?
「まずは、そのハイスペックぶりですね。特にメモリーは、PS3がメインメモリー256MB+VRAM256MBだったところを、PS4は8GBという驚きの数字が発表されています(単純比較はできませんが、Wii Uのメインメモリーは2GB)。それからコントローラについている“シェアボタン”もポイントです。ゲームプレイは常時録画されていて、シェアボタンを押すだけで数分前からのプレイ動画が簡単にアップできる。これがボタンとして用意されているのが新鮮です」
――PS4の出現で何が変わるのでしょうか?
「PS4では、ダウンロード時間を短くする工夫がさまざまに施されています。PS3で芽が出たソフトのダウンロード販売が本格化するのは確実でしょう。また、ほぼすべてのPS4タイトルがリモートプレイに対応し、PS Vitaでも遊べるようになるということで、据置機と携帯機の壁は今以上になくなっていくと思います」
――PS4によってどんなゲームライフが実現しそうですか?
「PS4は“ソーシャル”とともに、“個人とハードのつながり”もテーマのひとつだと思います。ユーザーの嗜好やプレイスタイルを把握することで、ハードがゲーム世界へのガイドやコンシェルジュの役割を果たすことになりそうです。これは私の勝手な想像ですが、ユーザーごとに適したゲーム情報や体験版が配信されるのはもちろん、ダウンロード販売と結びついて“あなただけ割引き”なんてサービスも実現するかもしれません。『18歳の誕生日おめでとう! R-18タイトルを半額にします!!』とか、『明日の予報は雪ですね。雪が降る地域の方は2割引です!』とか。そうなったら面白いですね」
――今後の注目ポイントは?
「今回は価格が発表されませんでしたが、4万5000円前後というのが大方の予想です。6月11~13日にロサンゼルスで開催される世界的なゲームショウ・E3、9月の東京ゲームショウでさらに詳しい情報が出ると思いますので注目です」
うーん、全貌が明らかになるにはまだまだ時間がかかりそう。小出しに発表されていくであろうPS4の正体。日刊SPA!取材班は、情報が入り次第、お届けしていく。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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