バカサイ単行本の推薦文をひねり出す電気グルーヴに密着

電気グルーヴ

天久、椎名のバカサイお馴染みの2人と電気グルーヴ。とても仕事をしているようには見えないのだが、これこそがこの方々の仕事だったりもする

 はがき職人たちのエベレストであり、本誌『週刊SPA!』では最長寿連載となった「バカはサイレンで泣く」が4年ぶりに単行本化される。振り返れば20年。本誌が今年で25周年を迎えるので、もはやバカサイの歴史はSPA!の歴史と言っても過言ではなかろう。

 今回の単行本『バカサイ’13』に収録した投稿者の総数は実に299人、ネタの総数は2635本、総ページ数は実に344Pとこれまでにないボリュームを実現。さらに今回は、バカサイの作家である天久聖一氏が表紙のイラストを描き下ろし。バカサイらしさ全開の一冊となった。さらにさらに3月8日(金)にはヴィレッジバンガード下北沢店にて、サイン会も開催されることになった(※詳しくは記事の最後を参照)。

 さらに今回は天久氏、椎名氏と親交の深い電気グルーヴに帯の推薦文お願いすべく、電気グルーヴのお二人を訪ねることになったのだが……

――実はこのたび、バカサイが単行本化されます。帯の推薦文を書いてもらいたいのですが……

石野卓球(以下、卓球):え? 俺たちが? 聞いてないよ。なぁ?

ピエール瀧(以下、瀧):うん。聞いてない!

――いやいやいやいや(苦笑)。今日はそのためにお集まりしていただいたわけで……

卓球:え~、推薦文? そんなんよくわかんないじゃん。う~ん……

瀧:う~ん……。わかんねぇな

卓球:もうさ、そっちで適当に書いて、最後に『電気グルーヴ』って書いといてよ

瀧:そうそう。それでいいよ

電気グルーヴ

ちゃんと話し合っているように見えるのだが、ただ見えるだけ……

――さすがにそれは……(苦笑)

卓球:はがき職人とかって言っても人の役に立ってるわけじゃねぇじゃん。だから、こう、人の役に立たなきゃダメだと思うんだな。『印税は全て寄付します!』でどうだ!

瀧:お! それいいじゃん! はがきで人の役に立つ!

卓球:困ってる人多いじゃん。だから『印税は困ってる人に寄付します』でどう? ダメ? まぁ、いいや。人の役に立ててよ。だってさぁ~はがき職人のネタ使って商売するんでしょ? 盗んだ建材で作った家みたいなもんじゃん(笑)

瀧:そうそう! じゃあ『これは盗品で作ったバリケードだ!』でいいじゃん

―― ……。本当に勘弁してください……。

卓球:わかった。じゃあ、インパクトだ。インパクトのある言葉でスカッとやっちゃおう

瀧:帯だから『ビーオ! ビーオ!』とかは?(笑) 無意味にインパクトあると思うけど

卓球:あ、それもいいなぁ~。でも、だったらシンプルに『なんじゃこりゃ!!』でよくない? 『チンチンから膿が出た! なんじゃこりゃ!』とか(笑)

――すいません。チンチンから膿が出るような本じゃないので……。

 と、終始この調子で、まるで上質な漫才のような二人のやり取りに振り回されること1時間。ようやくまとまったのが、この一文。

「社会の窓から河童が覗いたニューヨーク」

 インパクト絶大、意味不明な勢いを感じさせる帯分を頂くことになったのであった。

<文/日刊SPA!取材班>

バカサイ'13

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