スポーツ

Jリーグ開幕20周年記念【4大ニッチ事件簿】

 いよいよ開幕するJリーグ。今年で20周年を迎えるJリーグだが、選手たちのきらびやかな活躍に隠れて、「え? そんなことあったの?」と思ってしまう、珍事件も数多く存在する。今回、ごく一部だがそんな珍事件を改めて振り返ってみた。 ◆選手たちがユニフォームを忘れてサポーターに借りる事件 イメージ 1994年に行われた横浜フリューゲルス対サンフレッチェ広島戦での出来事。広島の用具係がアウェーのためホームカラーの「紫」ではなく「白」のユニフォームを持ってきていたのだが、相手であるホームの横浜フリューゲルスのホームカラーは「白」。白と白のユニフォーム同士では試合が成立しないというからさあ大変。しかも試合会場は熊本県だったため、取り寄せることも間に合わない。  そこで広島の選手たちは、競技場に来ていたサポーターからレプリカユニフォームを借り、背番号はテープで張り付けて試合に挑んだ。  この出来事はJリーグ史上に燦然と輝く珍事として、今でも語り継がれている。ちなみに、この試合で広島は見事Vゴールで勝利を収めている。 ◆今ではご法度? 相手マスコットを踏みつぶしたビッグフラッグ事件  1995年に行われた柏レイソル対鹿島アントラーズ。国立競技場のゴール裏を真っ赤に染めた鹿島サポーターが試合前、ゴール裏にビッグフラッグを掲げたのだが、何とそこにには鹿島のマスコットキャラが柏のマスコットキャラを踏みつぶす絵が描かれていた。  相手サポーターや選手への批判的なメッセージや言動に対して、非常に厳しい態度を取る今のJリーグでは考えられない話である。ちなみに当時、小学生だった記者もその試合を現地で観戦していたのだが、「うわー。あの絵、カッコいいなー」と思ってしまった。悪い子供である……。 ◆アントニオ猪木に対抗して呼ばれた意外なゲストとは?  2000年の3月11日、国立競技場で行われた鹿島アントラーズ対名古屋グランパス戦。ホームチームであった鹿島がアントニオ猪木を応援ゲストに呼び、スタジアムは大いに沸いた。  さて、翌週の3月18日。場所は同じ国立競技場で今度はFC東京対アビスパ福岡の試合が行われたのだが、何とその日のゲストはアントニオ猪木の物真似で知られる芸人の春一番!!  前週のアントニオ猪木に対抗して、ホームチームであるFC東京が急遽企画したというから笑ってしまう。このウィットさは当時ニュースなどでも話題を集めていた。 ◆名選手は監督になってもスゴイ!!  これは記憶に新しい人も多いだろう。2009年、日産スタジアムで行われた横浜Fマリノス対名古屋グランパス戦。後半の39分、横浜FMのGK榎本がピッチの外へ蹴り出したボールが名古屋ベンチ側に飛んでいくと、ベンチに座っていたストイコビッチ監督がとっさに反応。ノートラップでビューティフルボレーシュート。ボールは見事、横浜FMゴールに突き刺さった。これを見た、ストイコビッチ監督は思わずガッツポーズ。しかもスーツ姿で革靴だったのだから驚いてしまう。ストイコビッチ監督はこの行為で退場処分を食らってしまったのだが、観客からは多くの拍手を浴びながらピッチを去っていった。  現役時代、Jリーグの歴史に残る名選手として多くのファンを魅了した、ストイコビッチ監督の神業はまだまだ健在であった。  先日、東京ヴェルディ対カマタマーレ讃岐の練習試合で東京VのDFペ・デウォン選手が、讃岐のMF藤田浩平選手に対して、大怪我を追わせてしまい、その出来事に絡んで、東京Vの三浦監督が主審へ行き過ぎた抗議をしたという情報が、練習試合を見に来ていたファンのブログやツイッターのつぶやきから公になり、クラブは讃岐に謝罪を申し入れ、三浦監督の開幕から2試合のベンチ入り停止を決めるという騒動があった。  もしかしたら、まだSNSやネットなどが普及していなかった頃のJリーグには、日の目を見ることのなかった珍事がまだまだ隠されているのかもしれない。 <取材・文/トモMC>
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート
ハッシュタグ