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激論!コシゼロの「伊勢うどん」を許せるか?

 蕎麦についてウンチクを語る人は多いが、うどんはそうでもない。でも考えてみると、日本全国にいろいろなご当地うどんがあるし、実はうどんのほうが語り甲斐があるのでは?  3/12発売の週刊SPA!では、「激論!全国[ご当地うどん]バトル」と題して、太さ・硬さ・汁の濃さ等について熱く語り合った。  稲庭うどん(秋田)、ひっぱりうどん(山形)、水沢うどん(群馬)、吉田のうどん(山梨)、ほうとう(山梨)、味噌煮込みうどん(愛知)、おしぼりうどん(長野)、きしめん(愛知)、伊勢うどん(三重)、博多うどん(福岡)、そして帝王・讃岐うどん(香川)。弊誌編集部でも、「東京のうどんは、汁が濃くてうどんが見えない。許せん」(香川)、「いや、もっと許せないのは味噌煮込みだ」(東京)、「わかってない!時々、味噌煮込みとほうとうを一緒にされて頭くるんですよ」(愛知)など、議論が巻き起こったのであった。
伊勢うどん

極太ふわふわの「伊勢うどん」

 そんなうどん界にあって、トリックスターといえば「伊勢うどん」である。食べたことがあるだろうか。筆者は伊勢に行ったとき、すごい期待感でもってうどん屋さんに入ったのだが、一口目で絶句した。コシがゼロ。というか「コシ」という概念そのものがない感じ。汁もない。タレである。たまり醤油に魚介などのダシを加えた、まっ黒でドロっとしたタレをかけ、青ネギをトッピングする。どうなんでしょうか、伊勢うどん……。  ところが最近、伊勢うどんが密かに注目されているらしい。「伊勢うどん友の会」を立ち上げたコラムニストの石原壮一郎さん(三重県出身)によると、今年2月9日に開催した「伊勢うどんカフェ」(東京・西荻窪)には250人が押し掛け、1時間待ちの盛況だったそうだ。讃岐うどんブームのおかげで、人々は「『うどんはコシが命』という偏狭なうどん観」を刷り込まれ、「伊勢うどんはいわれなき迫害を受けてきた」そうだが、「伊勢うどんを食べると、うどんにも人生にも正解がないということがわかります」と石原さん。ともかく、一度はあの衝撃を味わってみてほしい。  週刊SPA!では、有名人を含めた各県の出身者がうどん愛を語り、時に他県のうどんをののしり、「好きなうどんベスト10」調査も行った。1位はやっぱり讃岐うどんだったのだが、それを追う2位、3位は、果たして…!? <文/週刊SPA!編集部 写真提供/うどんミュージアム>
週刊SPA!3/19号(3/12発売)

表紙の人/川口春奈

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