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1日で10万円を1000万円にできる 「オプション取引」

― 一晩で[1000万円を稼ぐ]方程式【1】 ― 「それにつけてもカネの欲しさよ」と何度唱えたところで一向に温まることのない懐事情。こうなれば自力でなんとかするしかない。無謀を承知でいざビッグドリームに挑戦! 夢を託した各種“片道切符”、果たして終着点まで辿り着けるのはドレだ? 【投資編】 ◆米国市場オプション
オプション取引

通常の株式投資の場合、株価が2倍になっても元手は2倍までにしか増えないのは当然のこと。だが、オプションは対象となっている銘柄の株価が2倍になれば、そのコール(買う権利)を買っていた人の利益が100倍超に化けることもありうる特殊なスキーム(仕組み)になっている

大震災直後の日経平均大暴落で大損をこいた投資家が続出したことが取り沙汰されるオプション取引だが、表裏一体のオイシイ話も見逃してはならない。オプション取引を専門にする専業トレーダーの宮本深磁氏はこう指摘する。 「確かに、あの局面で単純にオプションを売っていたトレーダーは口座の残高を大幅に上回る損失を出しました。しかし、まさかの相場下落に備えてオプションのプットを買っていた投資家は、そちらで100倍近いリターンが発生した計算になります」 専門用語のややこしい説明は後に回そう。結論から言えば、オプション取引はたった1日で10万円を1000万円にできる。 「例えば、04年に米国のある製薬会社の株価が画期的な新薬の承認で、一気に2倍になりました。通常の株式投資なら元手が2倍になっただけですが、その株券のオプションを買っていれば、120倍のリターンに!」 もちろん、実現には「テクニックだけでなく幸運も必要。しかし、不可能ではない」とのこと。とはいえ04年夏に脱サラして以来、10倍級の利益を積み重ね、ほぼコンスタントに年間50 %を超すリターンを稼ぎ、トレードで生計を立てている。 ただ、一口にオプションといってもさまざまな種類があるし、日本市場でもいくつかを取り扱っている。しかしながら、あえて今回は米国市場の個別銘柄を対象とした株券オプションに照準を定める。 「米国と比べて日本は種類が非常に乏しいうえ、最もポピュラーな日経平均のオプションでも最低数十万円の投資額が必要。その点、米国市場は選択肢が豊富で、米株の個別銘柄のオプションなら数万円程度から取引可能」 では、なぜオプションは驚異的なリターンを実現できるのか? それは、対象となっている個別銘柄を将来の特定日(権利行使日)に、あらかじめ定められた価格(権利行使価格)で売買する「権利」をやりとりする特殊な取引だからだ。そして、買う権利をコール、売る権利をプットと呼ぶ。 要は、対象となっている銘柄の株価が上がると思えばコール、下がると思えばプットを買えばいい。読みが的中すれば、理論上、利益は無限大に拡大する。コール、プットを売る選択肢もあるが、それらは「利益限定、損失無限大」に。大震災で深傷を負った投資家はプットを売っていたのだ。 なお、オプションでは「権利」を売る人に対し、それを買う人がプレミアム(オプション料)を支払うルールになっており、それは対象株価の推移を反映して変動している。対象株価が上昇すると、期日が迫ったコールのプレミアムは値上がりしがちで、株価が下落した場合のプットも然り。そのタイミングで転売すれば、値上がりしたプレミアムをゲットできる。 「暴落後にリバウンドがつきものですが、いつから始まるのかは誰にもわからず、動いてからでは後追いになりがち。しかし、株価が下げている過程でオプションのコールを買えば待ち伏せでき、無制限の利益を追求できます。しかも、相場が底割れしても、権利を放棄すれば損失はプレミアムだけでリスクも限定されます」 米国債問題で揺れる株市場。乱高下がある限りチャンスは無限大だ。次の波乱に備えて経済ニュースをチェックせよ! ★1000万円の現実度 超ハイリターンを実現するためには、運とともにオプションに対する理解が不可欠。逆に言えば、きちんと勉強すれば、一攫千金の可能性も高まる オプション道場 【宮本深磁氏】 自身のHP「オプション道場」ではオプション取引の仕組みや魅力などについて詳しく解説している (http://www.option-dojo.com/)
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