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豪ドル投資で注意すべきこと

アベノミクス効果で為替市場も大賑わい。だが、今から投資を始めようという人には、急激に値上がりしすぎて少々敷居が高くなってきたのも事実……。そこで、今から始められるFX投資法を明らかに! ローリスクで大金を稼ぎたきゃ、高金利通貨を狙うべし!【後編】 ⇒【前編】「新興国通貨に投資して手堅く稼ぐ方法」
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◆連動性の高い低利通貨のショートを織り交ぜろ!
結喜たろう氏

結喜たろう氏

 ローリスクで、円安トレンドのオイシイとこ取りができちゃう方法をFXなどで5000万円以上の資産を築いた結喜たろう氏が話す。 「ヘッジをかけながら、高金利の新興国通貨を買えばいいんです。これなら、暴落しても損失を限定できるうえに、スワップが差益として残る。実験的に昨年12月末から100万円だけ入れた口座で、ヘッジをかけつつ豪ドル/円買いのポジションを取ったんですけど、この3か月の成績はプラス6%。年利にしたら24%です。なかなかのものですよね?(笑)」  ヘッジなんて言われても難しそうだが……結喜氏のやり方は単純。 「僕の場合は、豪ドル/円を買うときは、必ずカナダドル/円を売るようにしています。2つとも資源国通貨で連動性が高い一方、豪ドルは3%、カナダドルは1%と政策金利には差がある。だから、同じ枚数のポジションを取っても、差し引き2%のスワップが手に入る。これが、レバレッジ3倍だと6%になりますよね? この2つのポジションに加えて、ユーロ/ドルのショートも加えると、綺麗に右肩上がりの資産曲線ができるんです。なぜユーロ/ドルかって言われると、難しいのですが……これで大きな損失リスクは解消されるというのが、僕の約5年間にのぼる検証結果です(笑)」  結喜氏が推奨するポジションは「豪ドル/円6枚買い+カナダドル/円5枚売り+ユーロ/ドル3枚売り」。だが、トレンド次第で、枚数を調整することで、さらなる利益が狙えるという。 「例えば、今現在(3月27日時点)、豪ドル/円は98円の高値圏にあります。これが急落したところで、豪ドル/円の買いを1枚増やせば、急落後の反発で利益を上乗せすることができる。トレンドを取りにいきたい人は、豪ドル/円買いのポジションをもっと増やしてもいい。ただ、ポジションはこまめにイジリすぎないこと。長期的なリターンを狙うのが、このトレードの肝です」  そう言って、結喜氏が見せてくれたのが、下記の3つの図。豪ドル買いのパターンのほかに、ハンガリーフォリント買い、南アフリカランド買いの2つのパターンを検証した運用成績だ。欧州債務危機を挟んでも、成績はプラスを維持。これなら、今からでも手堅く稼げそう? ※<豪ドル買い+カナダ・ユーロ売りパターン>はコチラ
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豪ドル/円の買い5枚、カナダドル/円の売り3枚、ユーロ/ドルの売り2枚で運用した際の推移。レートとスワップを合わせた利益は15%超えの高パフォーマンス。4月4日以降にエントリーチャンスあり?

※<ハンガリー買い+デンマーク・ユーロ売りパターン>はコチラ
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ドル/ハンガリーフォリントの売り4枚、ドル/デンマーククローネの買い4枚、ユーロ/ドルの売り2枚で運用。5%超の政策金利を維持するハンガリーフォリントの効果もあって、運用成績は6%超え

※<ランド買い+カナダ・ユーロ売りパターン>はコチラ
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南アフリカランド/円の買い30枚、カナダドル/円の売り3枚、ユーロ/ドルの売り3枚で運用。ランドの枚数が多いのは買いと売りでの証拠金の量を合わせるため。ユーロ危機を挟んだ4年間の成績は4%超え

 今回は紹介できなかったが、一部のFX会社でトレードできる、ブラジルレアルもインフレ圧力から利上げ期待が膨らんでおり、狙い目とか。この4月は、ヘッジをかけつつ、値幅取りとスワップ狙いの両にらみで臨むべし! 【結喜たろう氏】 個人投資家。一級建築士でもあり空間建築などのデザイン業務のかたわら、不動産、株式、先物、FXを利用した投資事業も行っている ― FX 新興国通貨!ローリスクで差益&スワップを狙え!【2】 ―
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